WEDGWOOD Osborne
アイテム数が減りつつあっていやな予感のするオズボーン。
先日ご紹介したパリスとは年季が違います。
何年くらい前に発表されたか勉強不足でわかりませんが洋食器の創美がオギャーと
生まれた20年前にはもちろんもうウェッジウッドの一流どころでした。
当時はリーカップ&ソーサーの日本上代が12,000でした。
高グレード品ですから撮影もこんな感じ。
いつもセットでご提案。クリストフル必須。
ビクトリア女王の愛した英国南端ワイト島。
晩年を過ごした別荘オズボーンハウスから命名されたことは有名です。
きりりとした全体像。
トラディショナルシェイプのリーカップにもっともマッチしたパターンだと思いませんか?
気品のあるいでたち。
珈琲が似合うウェッジウッド。
リーかキャンがお似合いです。
勝手ですが
裏管理人の現代ウェッジウッドのイメージはオズボーンにとどめを刺します。
祈、製造中止中止。
短いお付き合い
グレンミスト Glen Mist
今日はとても嬉しいご紹介です。
このブログをきっかけにすてきな洋食器ファンの方とご縁がありました。
ご結婚の際にお揃えになられた貴重なウェッジウッドのグレンミストのお写真まで頂戴いたしました。
裏管理人は勉強不足でした。
今のトラディショナルシェイプの前にこんなすてきなシェイプがあったとは。
今は製造されていないシェイプです。
ハンティングシーンのインペリアルシェイプに似ていますがカップのハンドルの形とポットのフタのつまみが明らかに異なります。
パターンは生きていますが型自体が完全な廃盤ということですね。
スージークーパーは筒型を好みましたからそれに合わせたフォルムだったのでしょうか。
おなじみはこちらですね。
今回はブログの記事から楽しいメールのやり取りまでできた上に新たな発見までありました。
すごく嬉しいです。
M様、ほんとうにありがとうございます!!
貴重なウェッジウッドのグレンミスト。大事になさってください。
ウェッジウッドのコロシアム
ウェッジウッドで「白」といえば・・・。
みなさん最初に思い浮かぶのはなにでしょう?
ホワイトチャイナ、カントリーウェア、ナンタケット。とかが出てくる貴女は相当な洋食器歴。
裏管理人もたじたじです。
ストロベリー&バイン、ナイト&デイ、ネイチャー。このあたりが現役主流派でしょうか。
で。裏管理人もうっかりご紹介漏れしていた子がいました。
10年以上前に発表されてあまり目立たないけれどしっかりファンをつかんでいるのが
コロシアム。
古代ローマ時代の円形闘技場Colosseo。
洋食器の創美のヨーロッパ研修で訪れたときに裏管理人は心から感動しました。
とにかく圧倒されちゃったんですね。石文化に。だって完全ではないにしろそのときのまま残ってるってすごい。
久々の脱線です。
今では「田園コロシアム」とか競技場の意味になっていますね。
このシンプルで力強いレリーフとコロシアムという名前でギリシア・ローマ時代にまで想像をふくらませてしまうのは裏管理人だけ?
マグカップもなかなか。
一時は引出物といえばコロシアムのBB!!でした。かえって今なら新鮮でおすすめです。
もちろん白のよさで日常使いにもすてき。
ウェッジウッドのバックスタンプ
どこの窯もその証明として製品の裏などにトレードマークを記します。アンティークの鑑定などにも使われる大切なポイントの一つです。
洋食器の創美のようにディスカウント販売をしているとどうしても「本物かしら?」って心配で「裏のマークが違うんですけど?」っていうご質問をいただくことがあります。
最近はほとんどありませんが。
それで現行品で一番バリエーションが多いウェッジウッドのバックスタンプを昨日津田沼店でかたっぱしから撮影(ケータイです)してみました。
カップ&ソーサーだけにしましたがすごく種類が入り乱れています。
たくさん撮ったのでサムネイルでアップしますから見づらいときは拡大してみてくださいね。
インディアのリー。左カップ、右ソーサー。
カップ&ソーサーの場合はソーサーにそのシリーズ名が記されます。とても親切。
カップに付いているグラスとフォークは食品検査合格のマークで導入はけっこう最近です。あったりなかったりです。日本の厚生労働省がOKして初めてつけられるというわけではないでしょうから気にしなくていいです。メーカーとしての安心保険みたいなものでしょうか。
サムライ。左カップ、右ソーサー。
デルフィシェイプはカップの底の平面部分が広いからでしょう。カップにもロゴやシリーズ名がはいっています。
フロレンティーンターコイズ。
左カップ、右ソーサー。
まあまあ。このカップはポートランドの壷がシルエットの現行”W”マークのみの潔さ。
これはワイルドストロベリーのリーのカップでしたが”W”マークの下にWEDGWOOD。
ストロベリー&バイン。左カップ、右ソーサー。なぜか白物(ホワイトチャイナ)シリーズはカップもソーサーも同じ情報量です。
今回の「夢バーゲン」デビューのブルートンキンはアーザンウェアの表示つき。
ブループラム。左カップ、右ソーサー。
これはウェッジウッド創設者ジョサイア・ウェッジウッド没後200周年のときのバックスタンプです。1795年没ですから1995年。この年に製造されたウェッジウッドすべてというわけではなかったと思います。
コーヌコピアやランボーンなどが発表されてそのシリーズはすべてこのマークだったかと。今は通常のマーク。
でもなぜ今ブループラムだけこうなのか裏管理人にもよくわかりません。
フロレンティーンターコイズ。
左カップ、右ソーサー。
これは実は本社事務所にあったご来客用。たった今給湯室で撮ってきました。1991年-1997年のバックスタンプです。下のドット?が目印。
ポートランドの壷が誇らしげです。
洋食器の創美創業メンバーにとってはこのパターンが一番印象に残っています。
創業期にウェッジウッドをセットでそろえていただいたお得意様が多いので「あら。最近のウェッジウッドはマークもずいぶん簡単になっちゃったのね。」とお店でよくお聞きします。
ともあれ。
給湯室撮影分以外は津田沼店の陳列からアトランダムにピックアップした正真正銘のウェッジウッドです。
たとえばここのインディアがこうだったから全部そうだというわけですらありません。
「こんなにいろいろありますよ。」
っていうことをお知らせしたかったのです。
開窯年度の1759がなかったら偽物だとかいろいろ根も葉もない変な噂もありましたがウェッジウッドに関してはこんな状況なのです。
一点一点で比べれば日本代理店さんとの違いもあるかもしれません。
こういう事情ですからご心配なく。
最後に。
津田沼店はアンティーク展中ですからこんなのも撮ってきました。
1921年のウェッジウッドのすてきなアンティークのカップ&ソーサーはこんなでした。
もっと詳しく知りたいときは、
こちらのWEBサイトが参考になりますよ。
ウェッジウッド フロレンティーンターコイズ
ウェッジウッド フロレンティーンターコイズ
WEDGWOOD Florentine Turquoise
1872年デザイン。1931年発表。ウェッジウッド古参のシリーズ。
昔のウェッジウッドは長い名前が多くて、20年前の創業期はお客様も販売員も滑らかに口にするのに四苦八苦。
ユーランダーパウダーターコイズ、コロンビアパウダールビー・・・。
今は無き中野店で18年くらい前の実話。
まだ市販の見積書をお買上伝票にしていた頃です。
当時はご予約販売も閉店後に手書きの伝票から転記しなければなりません。いまでいうちょっとセレブな熟年女性販売員の伝票に記入されていたウェッジウッド。
「フロレンティーンパウダーターコイズ」(汗)。
どっちやねん(笑)!!
結局パウダーがよぶんだったことが判明し無事仕入れを依頼しました。
一週間ほどして裏管理人がでたお客様からのお電話。
「あの。山田(仮名)ですけれども先週お願いしたフロレンティーンパウダーターコイズ届いております?」
裏管理人「はい。まちがいなく届いております。」
伝票の控えをみながらの丁寧なお問合せに思わずそのまま通してしまったのでした。
そういえばミントンのことミルトンっておっしゃるお客様も多かった。
おもいっきり脱線。
ギリシア・ローマ神話に登場するグリフィンなどの動物がデザインされたフロレンティーンターコイズはエナメルのターコイズの部分を手描きする手間のかかったシリーズです。
カップならやはり紅茶専用ティーカップのピオニーがおすすめです。
なかにもデザインされていてとてもおしゃれ。カップで底にメダイオン文様がはいるのはピオニーだけ。よくみるとフルーツの文様ですね。
ソーサーやプレートにはセンターにあしらわれてバランスのいいアクセントになっています。
各国代理店の要望や流行にとらわれない真のウェッジウッドとして大事にしたいシリーズです。
古き良きウェッジウッド。
セッティング前提のデザインはそろえるほどに美しさを際立たせます。
本格派にはコーヒーカップ&ソーサー(ボンド)もおすすめです。
いわゆるデミタスですがカッコイイです。
ストロベリー&ヴァイン(バイン)
WEDGWOOD Strawberry & Vine
ウェッジウッドのストロベリー&ヴァイン(「バイン」でいいのに洋食器の創美では「ヴァイン」。変なこだわりのおかげで検索にひっかかりにくい・・・)。
英国の自然が連想される野イチゴとブドウがエンボス模様でデザインされたウェッジウッドのホワイトチャイナの人気品です。
ファインボーンチャイナの温かみのあるホワイトと丸みのあるフォルムにエンボス模様がよくマッチしています。
ほんとにやさしいイメージ。
シンプルモダンを意識したホワイトチャイが多い中、貴重な存在です。
こちらは引出物でも人気の28cmディナープレート。サイズが立派なのでこれ1枚で贈り物に通用します。
マグカップも優しい形です。
人気のストロベリー&ヴァインですが徐々にアイテムが減っています。
ということは・・・。
断言できませんがジワジワ製造中止の四文字熟語が思い浮かびます。人気あるのに。しばらくは大丈夫でしょう。
数少ない「癒し系」。
ふだん使いにおすすめです。
ウェッジウッドのカップの話
ウェッジウッドといえばティーカップのイメージでしょう?
今日はウェッジウッドのカップの「形」をご紹介しましょう。
どこの窯にも形のグループがあって品番や呼び名をつけています。
ウェッジウッドでは「シェイプ」と言われています。トラディショナルシェイプやデルフィシェイプ、ウィンザーシェイプにスパイラルシェイプ。
もちろんカップだけでなくティーポットやプレートなどみな異なる形をしています。ぜんぶご紹介するととんでもないことになりますので主要なカップの形をみてみましょう。
トラディショナルシェイプ
その名の通りウェッジウッドのなかでもっとも伝統的なシェイプのグループでアイテム数も最多。それでは早速トラディショナルシェイプのなかのカップの形と呼び名をみてみましょう。
ティーカップ&ソーサー(ピオニー)200cc。紅茶の国らしい優雅なフォルムの紅茶専用カップ。ヤケドしないようにハイハンドルにしたとか。香りと色を楽しめるようにひろがった形です。
ピオニーは中にも絵柄がデザインされます(例外あり)。
こんな感じです。裏管理人にはこの形がいちばんウェッジウッドのイメージです。少し前まではハイグレードレンジほど必ずこの形がメインになっていました。
紅茶専用のこだわり。
ティーカップ&ソーサー(リー)200cc。日本ではコーヒー・紅茶兼用カップ。脚のある美しいフォルム。
エッグスタンドを大きくしたようなシンプルでまとまりのある造形です。
ティーカップ&ソーサー(ビクトリア)200cc。日本代理店さんにはラインアップされていないフォルム。ティーですがたっぷりめのアメリカンコーヒーにGOOD。
ここまでがトラディショナルシェイプのティーカップです。ちなみにこの3種類のカップのソーサーはみんな共通です。
つぎはコーヒー。
コーヒーカップ&ソーサー(キャン)170cc。筒型のシンプルなカップですがハンドルが絶妙なバランスです。
コーヒーカップ&ソーサー(ボンド)100cc。キャンがそのまま小さくなったのがボンド。いわゆるデミタスです。
製造中止になったハイグレードなシリーズにはキャンがラインアップされていなかったのは「このウェッジウッドの名品では紅茶しか飲まないでほしい」というメッセージだったと思っています(ボンドは正式なディナーの食後だからOK)。
デルフィシェイプ
勉強不足でいつぐらいから作られたかわからないですが創業当初の20年前にはなかったはず。サムライが出たときが初めてだったような記憶です。
ティーカップ&ソーサー(デルフィ)200cc。微妙に上が広がっていますね。兼用OK。
コーヒーカップ&ソーサー(デルフィ)100cc。ティーを細身にして小さくした感じ。なかなかいい形です。デミタスですね。
デルフィのグループがややこしいのはトラディショナルと両方存在するパターンがあること。ワイルドストロベリーはピオニーもリーもデルフィのティーもあります。
ですので。
「ワイルドストロベリーのティーカップあります?」って困ります。
インペリアルシェイプ
ティーカップ&ソーサー(インペリアル)200cc。一見、デルフィのティーカップと間違いそうですがインペリアルは垂直。デルフィよりしっかりしているイメージです。ソーサーもカップを置く部分のくぼみがないのでフルーツソーサーに使えます。今では写真のハンティングシーンだけでしょうか。少し前まではクリオとコーヌコピアのアクセントがラインアップされていました。
長くなりましたがなんとなくお分かりですか?
ワイルドストロベリーのようにシェイプのグループを飛び越えてラインアップされているパターンがあるのでご注意。
ホワイトチャイナについてはそれぞれが独立したシェイプと考えてください。厳密にはウェッジウッドではトラディショナルシェイプのホワイトバージョンをホワイトチャイナといいますが。
ストロベリー&ヴァイン、コロシアム、ナイト&デイ、カントリーウェアなどはそのシリーズだけの形です。
ウェッジウッドのカップの共通していいところはハンドルがしっかりしていて実用的な点ですね。
指も余裕で入ります。
持ちやすいです。
まだいろりろお話したいことがありますがまたいずれご紹介します。
ウェッジウッド製造中止品の不思議
コロンビアパウダーブルー、コロンビアエナメル、ブルーサイアム、コロラド、ビアンカ、シャトレー、ミラベル、アンジェラ、ラニミードダークブルー、ブルーサイアム・・・。
どれもウェッジウッドの製造中止になったシリーズですが、いくつお分かりですか?
お持ちのカップで該当品があったら大事にしてください。
思いつくだけで30種類はあるかと。
「洋食器はオープンストックでいつでもお買い足しができるのでかえってコストパフォーマスがいいんですよ。」ってご説明していたことがあらあら・・・です。
最近ではオズボーンとキャベンディッシュはショックでしたね。昔の伝統的なウェッジウッドらしいパターンが少なくなっていくのは寂しい限りです。
「製造中止です。ディスコン(discontinue)になりました。」
そういうことで発注を断念します。「今ある在庫で終了です。」言い切ります。
しばらくすると出てくるんです。これが。微妙なところです。海外の在庫がでてきたり、こういうのに限ってオファーがきます。
なかにはオベロンのように復活するパターンもあったりします。
再開歓迎。
ですが。
「製造中止」と言い切ってきたからには少々ご紹介しづらいこともしばしば。
いろいろ事情もあるのでしょうが、こちらも振り回されます。
セールストークで連発しているわけではないことだけはぜひぜひご理解下さい。
ウェッジウッドのワイングラスで贈り物
ウェッジウッドクリスタル ワイルドストロベリー
ワイングラス・ペア(ブランドボックス付)
ワイングラスといえば、
バカラ、リーデルなどが人気No1。
藤原さん(どうしても陣内さんじゃなくて藤原さんになります)も引出物で選んでいましたね。
ワイングラスではないですが、バカラのセビーヌのオールドファッショングラス。
さすがに予算が違います。
そういえば、貴乃花関のときもバカラのギンコ(銀杏にちなんで選ばれたそうです)で、すごく売れた記憶が。
話が脱線。
で、ウェッジウッドのワイルドストロベリーのワイングラス。
ブランドパワーと人気シリーズとお手頃価格で贈り物に超人気!!
忘れられがちですが、赤ワインにバッチリの容量と形状で実用性もよく考えてデザインされています。
同じシリーズのタンブラーペアもクールです。
用途が広いので贈り物ならむしろタンブラーのほうがおすすめです。