洋食器でセット販売。
というとふつうは18ピースとか23ピース。42ピースでディナー。
最近は使えるセットが人気です。
とはいっても。
気をつけて売場でお客様の声をお伺いしないと自己満足セットになってしまいます。
洋食器の創美にはセット立案の達人マネージャーがいます。
別名タチ○ワセット。いろいろあります。
たとえばちょうど今「夢バーゲン」で打ち出しているマイセンブルーオーキッドの「和」3点セット。
これです。プレート21cmとオーバルディッシュ16cmと箸置き。
ちょっとどうしていいのか分からない組み合わせでしょう?
こんな感じのお一人様用です。
ふつうは30%OFFのところ三点セットで50%OFFっていうのもありますが、洋食器の創美らしいセット提案だと思いませんか。
裏管理人もこういうの好きです。
使えて、安くて、実は21cmプレート以外はとってもめずらしいアイテムです。
2セットですてきなお二人用。
使えます。
カップのハンドル
「このカップ、ハンドルに指が入らないのよねぇ。」
よくお伺いするお客様の声です。
ロイヤルコペンハーゲン。まず入りません。
いくら白魚のような美しい人差し指でも。微妙な入り方でぎこちない感じになります。
裏管理人いっさい動じません。
「そうですね。持ちにくいですよね・・・。つまむんです。みたいです。あちらは。」っていいます。
想像の話が何百回話すうちに確信に変わる裏管理人理論。
マイセンのソーサーが深くてカップを置くくぼみもないのはソーサーに移して飲んでいたからっていうのは有名な話です。このブログでもご紹介しました。
それと。洋画とか観ていて思いませんか?
リビングのソファに腰掛ける二人。小さなテーブルには飲み物の入ったカップ&ソーサー。
途切れた会話。おもむろに伸びる手。
だいたいはソーサーごと手に取ります。あんまりカップだけ手にしているところ見ません。
そこで。
大昔の習慣が染み付いていてソーサーごと手に取るのが習慣なんではないか。と。
なので。
口元でちょっと持ち上げてカップを傾ける動作さえできるハンドルなら合格!!
だいたいヨーロッパの人のほうが指ごついです。彼らは「つまむ」だけなので小さなハンドルでいいのでしょう。
というようなことをご説明しますが、理由をご説明しただけで解決できません。
結局しっかりしたハンドルのをお探しすることになる場合も多いです。
挑戦していただくお客様も。
お紅茶教室なんかではそういうことも教えていただけるのでしょうか。
とつぜんソーサーごと手にとっていただいたらマナー違反とかなんでしょうか?
誰か教えてください。
My favorite item PART2
ヘレンドのトゥッピーニの角笛に引き続き。
「お。これいいな。」・・・。「うん。やっぱりいいな。」第二弾です。
20年も洋食器ばっかり扱っていましたから何度か見ていたはずなのですが彼女に魅入られたのはほんの数年前です。
KPMベルリンのケレス decor17。
こちらはティーカップ&ソーサーです。
23pcsティーセットのアンティークが入荷したのをみたときに感動しちゃいました。
優雅なたたずまいと彩色。
KPM流ユーゲントシュティール(アールヌーボー)ここにありって感じです。
ご覧のようにティーソーサーはカップを置くところが偏心しています。
にもかかわらず奇をてらったようにならないところがすごい。
CERES(ケレス)。
ローマ神話の豊穣(農業)の女神ですね。で、勝手に「彼女」ってあつかましい裏管理人です。
豊かさの象徴コーヌコピア(ゼウスに授乳したヤギの角)にたわわに実るフルーツと緑葉がレリーフで表現され鮮やかに彩色されています。
そして周りには収穫を表す稲穂の金彩。
抑え目の装飾とアールヌーボー様式。
でありながらテーマは古典。
フリードリヒ大王が愛してやまなかったロココ様式からの挑戦。当時のKPMにおいていかに斬新な試みだったことでしょう。
「やるときゃやるよ。」ってバウディス(ケレスのデザイナー)の声が聞こえてきそうです。
1913年にデザインされたようにはとてもみえないでしょう?
裏管理人が言うのもなんですが。
高いです(泣)。
ティーカップとコーヒーカップ
これってティーカップ?コーヒーカップ?
素朴に疑問に思うことありませんか。
自分たちで楽しむ限り自由なんですが一応知っておいたほうが
っていう場面もあるかもしれません。
単純に横長ティー、縦長コーヒー、縦横同じくらいだったら兼用。
ヘレンドの真珠の首飾りのティーカップ&ソーサー20724。
ヘレンドのウィーンのばらのコーヒーカップ&ソーサー707。
ヘレンドのインドの華730は兼用カップ&ソーサーってなってます。
同族で比較するとわかりやすいですね。
お紅茶は香りと色も楽しみましょう。飲み口が広がっていて浅め。カップのなかにも模様があったりします。
珈琲は冷めないうちに頂きましょう。口径を狭くして温度を逃がさない。
っていうところです。
「正式には」なんていうことありませんからあまり気にしなくていいですが、ご来客には多少気を使いましょうね。
マイセンのすっごいいいカップなんですがこれで珈琲でてきたらちょっとあせります。
裏管理人は猫舌なので大喜びですが。
容量は150~200ccくらいです。
そういえば。実店舗20年の経験で「容量どれくらい?」っていうお尋ねは一度もなかったので容量を気にするようになったのつい最近です。
ほら。容量とかサイズを表示しないといけないでしょう。
だいたい日本代理店さんか現地のカタログっていうか仕様書みたいなのに載っていたり載っていなかったり。
正規代理店のカタログ同士で同じ商品が180ccと200ccだったり。
けっこうざっくりです。
最初は神経質に調べていましたが、使う容量かスリキレ容量か明確な基準もありませんから最近は大胆にも見た目で決めちゃってます。
マイセン磁器製作所 その3
「パグのヨーロッパ研修わけわからずに写真撮りまくり」 その3
国立マイセン磁器製作所内でのデモンストレーションからロクロ師と絵師の作業をご説明しました。
付属のマイセン博物館でもパグの撮影は大活躍だったようです。
禁断のツビンガー宮殿での撮影の証拠まで発覚(いずれ紹介するかも)。
パグがいかなるものであるかを分かって撮ったかどうかは不明ですが裏管理人も実物をみたことのないこれが写っていました。
じゃ~ん。
ただのパイプオルガン?
実はパイプがマイセン磁器でできていて、もちろん演奏できます。
マイセン磁器によるパイプオルガン制作はアウグスト王の熱烈なる望みだったそうです。
フランス宮廷文化への対抗意識もあったのではないかと思います。
その悲願を何回かご紹介したLツェップナーが2001年に実現したのでした。
通算納期約300年!!
アウグスト王、草葉の陰で涙して喜んだことでしょう。
裏管理人が訪れたときはなかったです。ずいぶん前でしたから。
で。2007年3月。こちらのほうがご存知の方多いでしょう。
「ららぽーと横浜」の「マイセンの孔雀」 。
マイセン磁器でできてます。
だれのアイデアなんでしょうね。アウグスト王?
つくづく日本てすごいなぁ、と思います。
裏管理人的にはもっと歴史ある荘厳な由緒ある建造物に設置して欲しかったです。
勝手な言い分ですが。
ロイターのミニチュア陶器
ロイター
Reutter Porzellan(GERMANY)
ロイターっていう工房名。お聞きになったことありますでしょうか?
「ツツンツーツー。ロイター発・・・」のロイターではありません。
ドイツ唯一のミニチュア陶器メーカーです。
従業員70-80人の少数精鋭手作り工房です。
こだわりぬいたその製品(作品っていう感じです)は世界中のミニチュアコレクターやドールハウスご趣味のかたから絶大な人気です。
細部にいたるまでほんとによくできています。
ミニチュアパーツセットのこちらなんかも(拡大写真で)。
このポット。確か直径15mmくらい。20mmはないです。だってケースの横幅が55mmです。
プラスティックとかじゃないところがすごいです。
アイテム数は無限大!?
ちょっとご紹介してみましょう。拡大してみてくださいね。
壁飾りなどインテリアになるボックスタイプ。
ガラスはスリットにはさんであるだけなので取り外し可。凝る人は中のパーツをアレンジしたりするんでしょうね。
こちらは新作のシチュエーションカットタイプ(って今名づけました)。
乙女のハミングが聞こえてきそうなおしゃれなバスルーム。
ガーデンハウスやアンティークショップ。
みてて飽きないアイテムばかりです。
数年前から洋食器の創美全店で扱っています。
で。ネットショップにもとっておきのが先日入荷。撮影完了。速攻アップ。
これです。
いいっしょ?ウェッジウッドとライセンスの切れたピーターラビットがミニチュアで復活です。ミニチュアとまではいかない微妙なサイズ。
これはミニチュアサイズって呼べます。帽子の箱がデザインされてその名もハットボックス。
お孫ちゃん喜びます。
子供の純真さをお持ちの大人にも喜ばれます。おすすめです。
裏管理人もこれでなら新築できそうです。
リンドナー part2
リンドナー その2
お盆も営業。
さて昨日のリンドナー。創業当初は時計や燭台までコーディネイトしてご用命いただいていました。
そういえばウォーマー(ヒーター)ってみなさんご存知ですか?
無煙キャンドルをセットして保温のためにティーポットやコーヒーポットが上に置けるようになったアイテム。
残念ながら写真が手元にありませんが、とにかくその上に置くと様になってカッコイイんですね。
ドイツ系はみんなセットして仕入れてましたし、必ず必要なものとしておすすめしてました。
今使ったらほんとにカッコイイと思います。
また脱線。
リンドナー一番人気。
コバルトフラワー。コバルトの単彩はどこのものでもまず堅実ですが、レリーフとのバランスが良くてちょっと他にはない良さがあります。野暮ったくないでしょ。
二番人気。ベルサイユ。
小花散らしもポピュラーなパターンですが、一客一客パターンが違う(カップの底にも一輪)のが人気です。レリーフに沿った金装飾が上品で他にないアクセントになっています。
三番人気。裏管理人推奨。渋さが光るジェイド。
このモスグリーン。ちょっと他では見当たりません。意外なことにお若いお客様に人気です。
リンドナー最強手描きシリーズ。カージナルコバルト。
ロココ調でもありビクトリア調でもあり。バブリーな存在感が懐かしいパターンです。気分転換におすすめです。
何度か別記事でご紹介しましたがリンドナーはティーポットがすごい人気です。ポットだけリンドナーっていうお客様多いです。
いい格好してます。見えるところに収納したいです。
うしろのプレインホワイトも人気品ですが白のまま出荷する余裕がない?のでけっこう時間がかかります。
まだまだご紹介したいアイテム目白押しですがまたの機会に。
最後は入荷してまだ2-3ヶ月のヒット商品。
クール。
リンドナー
リンドナー その1.
Lindner (BABARIA GERMANY)
ついに登場。
洋食器の創美の結果的にほぼ完全オリジナルブランド。
リンドナーのご紹介です。
すべて手作りで大量生産できません。
前述のヨーロッパ研修で訪問することもしょっちゅうですが、ほんとうに正直な素朴な方々がコツコツと。っていう窯です。
質素にまっすぐ生きてるなぁ。礼儀正しいなぁ。みな感心しきりです。
他のヨーロッパのビジネスパートナーとはちょっと違います。
リンドナー最上級グレードのカージナルコバルトはハンドペイント。
20年前の創業期からのお付き合い。一瞬だけ定期仕入れがストップしたことがありました。
なにがあったのかって?
う~む。言うべきか言わざるべきか。
「窯が故障。」という連絡があったような・・・。じっと待ちましたね。
職人気質の数少ないブランドです。
シンブル(指貫)の世界では一流人気ブランド。
「マイセンの職人が設立した」とか「シンブル三大メーカーの一つ」って表現しているサイトがあるくらいです。
ウェスティンホテル大阪のプレミアムコーヒーはリンドナーでサービスされます。
「人」が好きな洋食器の創美ですが。
ビジネスが成立しないような製品と付き合うおひとよしではありません。
型押しの凝ったレリーフ。
独特のハンドル。
洋食器の創美の歴史20年間でおそらくもっとも数多くご用命いただいたブランドです。
いろいろな食器をお持ちのお客様にほど好まれるそのクラシックな「洋食器らしさ」が今も受けているんだと思います。
洋食器の創美のオーダーだけでほぼフル回転。
ですので。結果的に洋食器の創美オリジナルブランドとご紹介しました。
旧東ドイツから西ドイツへ。
商売は少し不器用な手作り職人の愛すべきブランドです。
次回。その人気品のご紹介。
色違いで贈り物
洋食器で贈り物。
ペアセット。変形ディッシュ。置物・・・。
昔と違って6客セットってなくなりましたね。
なんどもお話しましたようにご自宅用でも同じのを半ダースそろえることがなくなってきていますから当然といえば当然です。
でも「さすがに一客じゃあ。」ってとこです。で。ペアになります。
そんなときに。
ちょっとひねりをきかせて色違いや柄違いのコンビネーションセットにするとしゃれてます。
喜び倍増。
ミントンのハドンホールとハドンホールブルーで。
エインズレイのエリザベスローズをブルーとピンクで。
もちろんマグカップでも。
ワイルドストロベリーパステルのマグから2色選んで。
カラーのエインズレイはターコイズとピンクの組み合わせが人気です。
マイセンクリスタルのカラードクリスタルも全色の必要ないですね。すてきな組み合わせを考えてあげましょう。
楽しみ方にあわせて贈り物の選び方もご提案も変わっていく好例です。
収納
カップ&ソーサーのコレクション。
増えると置いておくのに気を使いますよね。
ガチャガチャ重ねると傷みそうだし、崩れたら心配だし。
かといって一客一客並べるとスペース使います。
そこで。
裏管理人など洋食器の創美のメンバーがふつうにやっていることをご紹介するととっても喜ばれる場合があります。
ウェッジウッドのリータイプならこんな風。
ハンドルをカップの中へ中へってすると4客ぴったり。
まず、動きません。ソーサーのスペースで4客。
同じように先日撮影したヘレンドのならこんな感じ。
724のティーカップなら6客まで大丈夫。
手前5客。
同じフォルムでないと安定しない場合がありますがだいたいOKです。
ハンドルがカップの中にはいっているので傷まないし、軽くロックしている感じで安定しています。
柄も確認できます。「ウィーンのばら、どこにしまったかしら?」とかも解消です。
ブログでもご紹介しようと思いついて撮影してみました。
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