ヘレンドのトゥッピーニの角笛に引き続き。
「お。これいいな。」・・・。「うん。やっぱりいいな。」第二弾です。
20年も洋食器ばっかり扱っていましたから何度か見ていたはずなのですが彼女に魅入られたのはほんの数年前です。
KPMベルリンのケレス decor17。
こちらはティーカップ&ソーサーです。
23pcsティーセットのアンティークが入荷したのをみたときに感動しちゃいました。
優雅なたたずまいと彩色。
KPM流ユーゲントシュティール(アールヌーボー)ここにありって感じです。
ご覧のようにティーソーサーはカップを置くところが偏心しています。
にもかかわらず奇をてらったようにならないところがすごい。
CERES(ケレス)。
ローマ神話の豊穣(農業)の女神ですね。で、勝手に「彼女」ってあつかましい裏管理人です。
豊かさの象徴コーヌコピア(ゼウスに授乳したヤギの角)にたわわに実るフルーツと緑葉がレリーフで表現され鮮やかに彩色されています。
そして周りには収穫を表す稲穂の金彩。
抑え目の装飾とアールヌーボー様式。
でありながらテーマは古典。
フリードリヒ大王が愛してやまなかったロココ様式からの挑戦。当時のKPMにおいていかに斬新な試みだったことでしょう。
「やるときゃやるよ。」ってバウディス(ケレスのデザイナー)の声が聞こえてきそうです。
1913年にデザインされたようにはとてもみえないでしょう?
裏管理人が言うのもなんですが。
高いです(泣)。