2008年発表のマイセン限定品が続々と入荷しています。
梅田店名品展会場からお伝えしたG.ガウベのすてきなプラークもそうでしたね。
ケータイ画像で作品がかわいそうですが、
今日はこちら。
Meissen Limited Masterpieces
Plate,Flower painting after Prof.Braunsdorf,naturalistic
252984/54806 lim.50
オープンワーク直径21cmの飾り皿限定50点。
「自然主義の花絵付け」と呼ばれる高度な技法の作品です。
1862年にマイセンのペインターとなり1890年にマイセン付属養成学校教授となったブラ
ウンズドルフがもたらした印象的な自然主義花絵付け。
マイセンのみならずその後の磁器窯の手描き花絵付けに大きな影響を及ぼしたこの技
法は彼の名前をとって「ブラウンズドルフの花絵付け」とも称されます。
コンディションのよいアンティークだととんでもない価格に。
やさしいタッチ、バックのぼかし。うらかんも大好きな絵付けです。
繊細なピアスワーク、LMのモノグラム、シリアルNoにフック。
ただ者ではないことは裏からみてもわかります。
額装すればよりすばらしいインテリアとして存在感を放ちます。
マイセン 猿の楽隊
今日明日は船橋店の名品展で入店しています。
面白いアイテムがありましたのでご紹介。
1765年前後に制作されたJ.J.ケンドラーの代表作「猿の楽隊」。
指揮者の譜面台を含めて22pcsのオーケストラですが詳しくはまた改めてご案内しま
しょうね。
店のPCを拝借してご覧に入れたくなったのはこちら。
おわかりぃ?
2008年各100点限定で猿の楽隊がモチーフになったマグカップがリリースされている
んですね。
モデルさんとなったお猿さんを横に並べて撮影してみました。
フィギアがサービスシェイプのデコレーションに用いられるのはとても珍しいことです。
J.J.ケンドラーの偉大さの現れでしょう。
明後日までですよ~。
正統派
Meissen Wellenspiel Weiss
波の戯れホワイト。
モダンを追わないオリジナリティ。
トレンドより感性と創造力。
こだわりのフォルム。
清潔感。
優雅な白磁。
稀有な存在です。
>>最初の紹介記事はこちら
>>ネットショップの波の戯れホワイトはこちら
マイセン ブルーオニオン・ブルーオーキッドの楽しみ
マイセンのコバルト下絵付け(青絵っていうとちょっと詳しそう)二大デコレーションといえ
ば泣く子も黙るブルーオニオンとブルーオーキッド。
それぞれ何回もご紹介済みです。
洋食器の創美はおそらく日本でもっとも多くの扱い数では?
マイセンのブルーオニオンは700種類以上のアイテム数を誇りますが、洋食器の創美が
扱ってきたブルーオニオンは今のところ596アイテム!
もちろんぜんぶ小売です。
手当たり次第(笑)。
すごいでしょ。お客様が。
ネットショップは撮影チャンスがなかなか無くて2年でブルーオニオン114点、ブルーオー
キッド54点のアップに留まっています。それでも多いほうかも。
「洋」にとらわれない提案。
お客様のアイデアを頂戴した提案。
でですね。
洋食器の創美ネットショップとしては初のブルーオニオン、ブルーオーキッドの特価企画
をスタートさせています。
名づけて、
「2009年大決算円高差益還元セレクション第四弾ブルーオニオン・ブルーオーキッド編」
ついに実店舗最優先の禁断の果実マイセンにも手を出しました(笑)。
変形アイテムこそマイセンを楽しむ醍醐味!
ちょっとよそ様では真似できない企画ですよ~。
めずらしいアイテムが格安ですよ~。
本ブログ初!
バナー貼らせていただきますね。じゃ~ん。こちらです。
マイセン2008年限定品 その2
一昨日、G.ガウベのすてきな2008年限定プラークをご紹介しました。
名品展福岡店会場の初日に早速お嫁入りできました。すばらしい。
今日は食器の限定品。
Moccha set for two,Flower painting,tulips
deco.No_232884 lim.100
親しみやすいコーヒーフォーツーセット。
もともとフランスで朝のトレー付き一人用サービスセットをデジュネと呼びましたがドイツ
では二人用セットをデジュネ(Dejeuner)というようです。
価格は別として馴染みやすい雰囲気の作品でしょ?
デジュネのこともビーダーマイヤー様式のことも以前お話しました。
勉強熱心なかたはブログ内検索serchで調べてみてください(笑)。
これはビーダーマイヤー時代(1800年代初め)の作品の復刻。
平和な日常生活に目を向けた小市民的な美的感覚がもてはやされた時代の美術様式。
「王侯貴族文化ここにあり」っていう豪奢な作風ではないでしょう?
庭先のチューリップを愛でつつ…みたいな。
すばらしく秀逸な手描きがシンプルなデザインを引き立てます。
>>詳しくは名品展開催中の福岡店まで
マイセン 2008年限定作品より
Meissen 2008 limited25
Wall Plaque ’Tea Blossoms’ 932204/9m776
design:Gudrun Gaube
梅田会場にあったマイセン2008年限定品の陶板の画像がありました。
50×67cmの大型のウォールプラーク。
メインの陶板の周りに8枚のプラークを組み合わせたスペシャルバージョン。
G.ガウベのグラフィカルなタッチに合わせてシャープなフレーム陶板を新たにデザインした
のでしょう。
フォルム自体が特徴的です。
1961年生まれのグードルン・ガウベ女史はグラフィックを学び、「線」を重視する画風でマイ
センに新たな花絵付けを持ち込んだ新進アーティストです。
今や主力ベテランマイスター。
‘GAUBEフラワー’と呼ばれるユニークな作風はファンを魅了します。
本作は美しいバックにガウベらしいカメリア、アネモネ、ヒヤシンス、バターカップが咲き乱
れる優しくも生気がみなぎる作品です。
これ飾ったらきっと元気でます。
ここで自称ビオトープガーデナーとしてのウンチクを一つ。
Camellia japonicaイコール「ツバキ」。
「サザンカ」はCamellia sasanqua。英名からも純和風の花であることがわかるでしょ。
ちなみにバターカップはイングリッシュローズの一種です。
今日から2月1日までの福岡会場でもご覧になれるはずですよ~。
>>福岡会場はこちら
マイセンの駱駝
Meissen 2007lim.25
Limitierte Meisterwerke
2007年マイセン限定品のテーマは’Limited Masterpieces’。
ですので’LM’のモノグラムが金彩で記されます。
ベットガー器(せっき)の作品が多かったのも2007年の特徴でした。
949984/86209 h41cm 949984/86103 h35cm
いずれも世界限定25点。
未知なる東洋の国の白磁に憧れて研究に研究を重ねて命まで捧げることになった
J.F.ベットガーのお話は何回かご紹介しました。
そのベットガーが1908年にヨーロッパで初めて硬質磁器焼成に成功する直前に生
み出されたのがこの赤茶色の焼き物。
白磁焼成への秘訣が隠されていたのかもしれません。
彫像や塑像に向いているためこちらのような大きな作品が好んで制作されたようです。
独特の艶がいい感じです。
マイセンのアクセサリー
マイセン天使人形
Meissen ”Schwabe Cupid” 1877-1880
フランスはヴェルサイユ生まれのロココの申し子M.V.アシエがマイセンで可愛い天使人形
を手がけたのが1700年代の後半です。
今でも人気のある「デヴィーゼンキント」と呼ばれる16種類の愛の寓意を表す天使たち。
フランス語で愛のタイトルが記される三角形の台座も特徴的です。
数回ご紹介しました。
小ぶりなAcer Devisenkinderは王侯貴族に大好評でのちの天使人形のスタンダードにな
ったといっても過言ではありません。
受け狙いがばっちりつぼにはまったわけです。満点大笑い!!
それから約100年後には同じくマイセンのシュヴァーベが26体の天使人形を次々と発表
します。
ルネッサンンス期にプットーとも言われた諸説紛々の一種の妖怪ともいえる天使はどんどん
可愛いくなり、19世紀後半のシュヴァーベの天使はかなり人間くさい存在となります。
↓こういうマーブル状の模様が描かれた丸い台座がお約束。
人間の行動を天使に託して表現したともいえるこちらのSchwabeの天使人形は面白い目的が
あって考案されたんですよ。
結婚式の際の飾りにすることが目的だったとか。
26体を丸い列にして飾るそうです。そうすると「アモールの輪」が結ばれ二人の絆を強め、
未来が開かれると。
「とどけもの」「愛の行方」「いたずら」「お散歩」などなど。
ある意味もう天使を超越?したユーモラスかつユニークな作品群です。
コンディションの良いアンティークは特にすばらしいですよ~。
人形絵付けの自然さと細やかさが納得できる子がいたら必ず自信を持っておすすめすること
にしています。
どなたか「アモールの輪」を完成させてみませんか?
アンティークマイセン インドの華
名品展会場より その5
Antique Meissen KAKIEMON
マイセン初期1750年頃のインド文様カップ&ソーサー。
赤紫いわゆるパーパー単彩の逸品。
ハンドルのないティーボウル。
このパターンはいろんな窯が描いています
が最初はもちろんマイセン。
東インド会社からもたらされた「白い金」。
伊万里港で船積みされた有田焼がなにゆえ
とくに注目されたかは定かではありません。
「手本にして描いてみよう!!」と。
こちらはもう立派なオリジナルレベルです。
250年以上前…。
未知なる東の国に想いを馳せて純粋な志で描いたんでしょうね。
もうすぐ300周年を迎えるマイセンの歴史の重みを感じさせるアンティークです。