Sohbi名品展会場にセーブルの16cm前後のプレートが大量に入荷していました。
全パターンをケータイに収めようと思っていましたが、数週間でほんの数点になって
ました・・・。
全体がファットブルーやクラウデッドブルーのタイプは完売。
上のケータイ画像のブルーバンドタイプは10種類ほどあります。
縁飾りの金彩装飾をフリースと呼び、2000種類近いパターンがあると以前ご案内し
ましたが、このようにプレートの真ん中に施される金彩はロザースと言います。
フリース同様、番号管理されていてロザース255などと呼ばれます。
転写の上にさらに職人が筆で24K金粉を重ねるのも同様。
いろいろなロザースを実物で見比べることができる機会はまずありません。
画質が悪くてセーブルに申し訳ないですが、テーブルに並べるとほんとうに神々しい
のです。
フランス国立セーブル製陶所
セーブル。
磁器のセーブルです。
何度もご紹介して語りつくした感がありますがSohbiの名品展に応援入店するとやはり
一番気になります。
冷静に見ればシンプルなのに魅入られる。
良さをご説明しきって(もうわかったからいいといわれても-笑-)お求めいただきたい。
ですからネットショップで買うアイテムではありません。
あるとしたら、ネットでご覧下さったセーブルと一緒にご自宅へおじゃましてご説明して
さらにもっと欲しくなっていただいて・・・。
やっぱり、ネットショップじゃない(笑)。
洋食器のSohbiのセーブルの単品データベースは約900種類あります。
あのですね、こんな量を実際に販売してきているところは世界中でもほとんどないと
思います。
今はせめてWEBの世界でその良さを発信したいだけ。
>>奮戦記過去のセーブル記事はこちら
セーブルやっぱり美しい
しばらく販売してないな~
セーブル追加便到着!! 引き続き梅田名品展会場より
セーブル更新中!
あれもこれもそれもどれも状態でネットショップの仕事がほったらかしになっています。
そんななか、時間を見てはこっそりひっそり2月に府中店で撮影した名品展商品を大胆
にもネットショップにアップ中。
たとえばこんなアイテム。
正式名称は…。
Manufacture Nationale de Sevres
Dimere Tasse a the Bleu nuage frise126,jeu de fond”fleurs classiques”
といいます。
「ディーメールというサービスシェイプのティーカップ&ソーサーで色はクラウデッドブルー、
フリーズは126番にして伝統的な金彩小花チラシを全面にあしらってみました。ちなみに
フランス国立磁器製陶所製です。」ということになります(笑)。ほんとです。
(幻の陶磁器セーブルについては左のカテゴリー「セーブル」でお勉強してください)
どうですこのアップに耐えるクオリティ。
二回目のコバルトをこすり職人たたき職人と呼ばれる専属マイスターが擦り取って表現
されるクラウデッドブルー(雲状ボカシのコバルト)。
転写紙金彩の上にさらに金彩職人が24Kで彩色する金装飾。
各工程の熟練職人は最大5名前後。
国窯だからこそできるそのこだわりと贅沢な作りが他とは一線を画す作品を生み出します。
名品展会場ではつねに50点前後のセーブルをご覧いただけます。
ネットショップでご覧いただけるようにすることも大切かと。
それそのものの在庫は管理できません。
でもこの「タイプの…」などご商談に応じることは可能です。
価格ですか?
応相談(笑)。
まだ途中ですが、
>>ネットショップのセーブルはこちら
セーブル 焚き火窯
フランス国立セーブル磁器製陶所は国窯としての使命を果たすことに存在意義を
集約させた独特の磁器窯です。
>>今までのセーブルの記事はこちら
セーブルといえば「王者の青」のファットブルーや
深遠な奥行きを感じさせるクラウデッドブルーなど
一般的にはコバルトカラーの美しさが代表的です。
←でもこちらの作品も正真正銘セーブル
アンティークでもありません。
通称「焚き火窯」。
セーブルでもマイセンでも今は電気窯で焼成され
ます。本作は昔ながらの白樺の木を燃料にして
焼成される逸品の一つです。
好き嫌い別次元とうほかありません。
セーブルにはレンガ作りのヴァンサンヌ窯時代の窯が現存しているそうです。
火を入れなければダメになってしまうエンジン同様、窯を保存するには何年かに一度
実際に使わなければならないとのこと。
温度調整も昔の技法で。
当然一点ものとなります。
「なんでも鑑定団」のようにここの色の出方が秀逸で…などとご説明はできませんが
味わい深い作品が多いです。
バックスタンプで制作年度も明快な正真正銘セーブルですから色柄形とプライスがご
納得できればコレクションの一つに加えましょう。
エリゼ宮仕様
Sevres
フランス国立磁器製作所セーブル。
「幻の陶磁器」といわれる所以はもうお分かりですね。
本日はすごいカップ&ソーサーを登場させましょう。
これです。
エリゼ宮仕様のコーヒーカップ&ソーサー。
シェイプはペイール。
フランス国窯のセーブルならではの作品。
今はエリゼ宮はフランス大統領官邸です
からサルコジ大統領が執務したりしている
わけです。
こちらはそのエリゼ宮で使うために作られ
たカップ&ソーサーなんですね。
24金の金彩に色絵付けの花文様。
地色はやはり「王者の青」ファットブルーが選ばれています。
何客用意するのか定かではありません。
半ダースか1ダースかあるいはもっとか。
いずれにしても予備も制作するのがしきたりのようですが、その予備のうちの一客
がこちらです。
かつてはポンパドール夫人も過ごしたエリゼ宮殿で使われているカップ&ソーサー
が陳列されていたりする洋食器の創美の名品展なのでした。
今はありません。
価格ですか?
こればっかりは言わぬが華です。
セーブルのビスケット人形
「洋食器の創美津田沼店ファイナル名品展」会場よりpart2
語りつくすには店のPCの前で作業する時間がとても足りません。
店にいると「いらっしゃませ~。」と本能で体が動いちゃうんですね。
泣く子も黙る「幻の陶磁器」フランス国立磁器製陶所セーブルのビスケット人形。
今津田沼会場に三体ほどありますがこれいいです。
セーブル ビスケット人形 「シーソー」 1766年デザイン ソフトペースト
彩色しない磁器人形。
贅を尽くしたフランス宮廷食卓文化のなかに砂糖菓子をデザートとして供する習慣
がありました。いろいろな形に固めた砂糖をサービスしてポキポキ折りとって食べた
んでしょうね。
当時は砂糖は貴重品ですから権勢を誇示する意味もあったわけです。
それを磁器で表現したのがこのセーブルのビスケット人形です。
施釉せずに砂糖の質感を再現しています。
彩色せずに光の陰影だけで細部にわたってここまで造形するこだわりと技術。
型だけではなく彫刻師がさらに彫りこんでディテールを仕上げるのだと思います。
そのアイテム数は約2500種類。
そのなかでもこちらの作品は「ソフトペースト」と言われるセーブルの伝統の軟質
磁器で作られていて明るく美しい「白」となっています。
セーブルのビスケット人形にマイセンの人形絵付師のマイスターが彩色したらどん
な素晴らしいフィギュアができるか想像してみたくなりませんか。
セーブル チューリップバスケット
先日、春らしくポートメリオンのボタニックガーデンをご紹介しましたが本日は
「花」にちなんでセーブルよりこれまたすごいアイテムをどうぞ。
Sevres Cesta tulipia pintada (Painted Tulipe basket)
ルイ15世の公妾ポンパドール公爵夫人は日本の歴史でいう側室のような立場
ですが国王の寵愛を一身に受けて政治的な力ももった才色兼備の女性です。
現フランス国立セーブル磁器製陶所が生まれたのもポンパドール夫人のバック
アップがあったからということも以前ご説明しました。
そのポンパドール夫人のお気に入りの一つがチューリップ。
自らの手で育てたかどうかはわかりませんが丈夫な球根のチューリップなら下々
の者を使うことなく手をかけたかもしれません。
庭のチューリップを愛でつつ、我が部屋でも楽しみたいと思いつきすてきな花鉢が
必要になったんですね。
はたと思いついたわけです。
「私の肝いりでフランス王立となったセーブルに作らせよう」と。
・・・このあたりのくだりは例によって裏管理人得意の推測です。
でこんなのができてきました。1755年頃です。
高さ12cm/直径18cm
チューリップベース。
写真ではわかりにくいですが実はひじょうに複雑な
造形になっています。
下半分は円じゃないんですよ。球根のようなくびれ
があります。
金彩とレリーフで表現されたチューリップ。
拡大して確かめてみてください。
花の部分の文様は「百合紋」と呼ばれる高貴な文様で
いろいろなところに用いられていますね。
チューリップはユリ科です。
形も文様も使う目的もチューリップ。
使う人はポンパドール夫人なので彩色はかの有名なポンパドールピンク。
絶品です。
底に穴が空いていないのが心配ですが。
またまたお値段ですか?
30-40本のチューリップの花束を1000束くらいプレゼントできます(笑)。
ちなみに今在庫あります(汗)。