ワイルドストロベリーその後その2

休日予約投稿編です。
久々に天候に恵まれた休日は汗ダラダラ。
部屋の掃除(洋食器の創美ではクリンリネスといいます)、隣家にはみだした
梅の木の剪定、庭の変なところで生えていたトクサを庭池へ移植、赤玉土を
入手ついでにウォーターポピーとクロメダカ追加…。洗車も。
そんなこんなで庭でゴソゴソやっていると同居人の「イチゴが~っ」の声。
ワイルドストロベリー_05 ワイルドストロベリー_06
淑女のみなさま、いつのまにか実がなっておりますです。
幸多からんことをお祈り申し上げます。
今年の夏は引く手あまたの恋の季節になること保証付(笑)。
思い起こせば二か月前
初の苗木植え挑戦のワイルドストロベリーの結実です。
なにもしていませんが(笑)。
ワイルドストロベリー_04 う~む。
 こんなふうに実がなるようです。
 てっぺんにあのワイルドストロベリーに
 デザインされている花が咲いているの
 わかります?
 英国の童話や民話にいい言葉があり
 ます。
 「半分は妖精のためにとっておく」。
ウェッジウッドの英国らしい自然と共存することを大事にするガーデニングというか
ビオトープガーデンの考え方の基本です。
鳥が食べにくるでしょうか?

ベッキオホワイトのカップ

他の追随を許さない継続的人気品、スーパースターのベッキオホワイト。
このブログでも最多出場回数・最多拍手数獲得(初登場記事23拍手!)の実績
の持ち主です。
豊富なアイテムや伝統、使いやすさ、おしゃれ度など言い尽くしてきました
が用途というか目的別にも人気なんですね。
引出物や贈り物。
ご自宅用ではエントリーモデルでもありお買い足し需要もあり…。
ついつい見逃しがちなカップ&ソーサーも堅調なことが強みです。
リチャードジノリ ベッキオホワイト_3  洋食器の創美 陽射しを浴びたこのカット。
 大好きなカットの一つです。 
 コーヒーカップ&ソーサー(L)とティーカップ
 &ソーサー。
 白磁がまぶしいでしょ。
 お料理系アイテムの充実が人気の秘訣で
 すがコーヒーブレイク、ティータイムの主役
 も充分にこなすマルチプレイヤーです。
コーヒーカップ&ソーサーとティーカップ&ソーサーにプレート17cmと20cm。
基本アイテムを見直してみるとまた新たな魅力が生まれるはずです。
なぜかしまったままになっていたり、ティーカップやコーヒーカップはそろえて
いなかったり。
ベッキオホワイトの使い手のかたでもそんなことがありませんか?
ぜひ日陰から陽射しのもとへ。
たまには基本に戻ってみましょう。

ナルシス

Richard Ginori  ミュージオナルチーゾ
1750年代に開発されたミュージオのフォルムは「クラシコ」が有名ですがいろいろな
パターンがあります。
リチャードジノリ ミュージオナルチーゾ_1 ミュージオナルチーゾ。
 ナルチーゾはナルキッソス(=ナルシス)のことです。
 ネメシスに自分しか愛せないようにされて水面に写
 る自分に恋をしてそのまま死んでしまう美少年。
 その跡に咲いたスイセンの花。
 で。スイセンも描かれています。
 優しく透明感のある色調です。
 カップのエナメル調のパターンもしゃれてます。
リチャードジノリ ミュージオナルチーゾ_2
       華やかなイメージのRジノリですが
       こんなシックなパターンもあるわけ
       です。
       休日はじっと池をみつめていること
       が(しかも腹ばいになって)多いウラ
       カンですがもちろん美少年ではあり
       ません。
       稚魚観察中の変なオヤジです。

フランケンシャルとブルーダイヤモンド

HEREND
FRA(Frankenthal) & MTFC(Mosaiques Triangulaires et Fleurs des Champs)
ヘレンド フランケンシャル  洋食器の創美 ヘレンド ブルーダイヤモンド  洋食器の創美
左がフランケンシャル(FRA)、右がブルーダイヤモンド(MTFC)。
コバルトの三角形のモザイク文様は共通です。
フランケンシャルは19世紀後半にリリースされたヘレンドの名品中の名品。
モチーフの異なる花鳥文が丹念に描きこまれています。
ブルーダイヤモンドは小花が可憐。
フランケンシャルの復活定番のチャレンジパターンともいえるのが右のブルー
ダイヤモンドなんですね。
さすがにバードは消え去ったようです。
価格差は? 倍以上あります。

フェイザンブルー

MINTON  Faisan Blue
我がネットショップで意外に(失礼!)健闘しているのがミントンのフェイザンブルー。
堅実・着実な人気という感じです。
MINTON フェイザンブルー  洋食器の創美 1880年代の銅版画からデザインされた品の
 いいパターンです。
 フォルムとのマッチングも絶妙。
 この花はモクレンですよね。
 同居人がスターダストレビューの熱狂的信者
 で「モクレン」と聞くと逢いたくて逢いたくて~♪
 のフレーズがよぎります。
 つねに問答無用で鳴り響いていますから(苦笑)。
華やかなカジュアルラインもいいですがこういう落ち着くイメージの
お手ごろアイテムもいいです。

プラム!

WEDGWOOD   Blue Plum / Wine Plum / Sweet Plum
解禁になって新年早々ようやく扱い始めたウェッジウッドのスウィートプラムは
久々の大ヒットシリーズとなっています。
画像もプラムが勢ぞろいしました。
ウェッジウッド ブループラム  洋食器の創美 ウェッジウッド ワインプラム  洋食器の創美
ウェッジウッド スウィートプラム_1  洋食器の創美 ウェッジウッドのブループラム、ワインプラム、
 スウィートプラム。
 なぜかケーキプレートは18cmが主力のプラム
 軍団です。
 それぞれこのリータイプとプレート18cmをそろ
 えてみたら面白いと思います。
 けっこうそれぞれの表情が異なるところがいい
 ですね。
「モモもスモモもモモのうち」とか言いながら(笑)。

アビランド

HAVILAND since1842
「リモージュ(焼き)」って聞いたことあります?
フランスのリモージュ地方で磁器焼成に必須のカオリンが発見されたのが1768年。
以来、フランスの磁器全般を「リモージュ」と呼ぶようになったわけです。
もちろんセーブルもリモージュの一つといってもよろしいかと。
ジョルジュボワイエ、ベルナルド、レイノー、そしてアビランド…。
全般的には優雅なイメージです。
15年くらい前には洋食器の創美全店で展開していましたが今はすっかり見かけなく
なりました。
けっこう厳しい状況のようです。
アビランドのアンペラトリスユージェニー。
名品です。
ナポレオンⅢの皇后ユージェニー(ウジェニー)・アンペラトリス・フランシスがこよなく
愛した可憐なスミレの花があしらわれた清楚な逸品。
アビランド アンペラトリスユージェニー  洋食器の創美 昨日ご紹介したセーブルがフランス政府の正式
 な晩餐会等やギフトに使われることことになって
 います。何度もしつこいですが国窯ですからね。
 
 そんななか唯一エリゼ宮でも採用されているのが
 こちらのアビランドのアンペラトリスユージェニー。
 民窯代表。
 一般品はプリントですがエリゼ宮に納められる
 ものはハンドペイントだそうです。
磁器窯とともに登場するヨーロッパの歴史上の女性のなかではユージェニーが
もっとも上品で気品やセンスの良さが際立っていると思います。奥ゆかしささえ
感じられるような。
そんな彼女をよく表した作品ですね。
蛇足ですがユージェニー妃のご成婚前のフルネームがすごいんですよ。
その名はマリア・エウヘニア・イグナティア・アグスティナ・デ・パラフォックス・イ・
キルクパトリック!!
この名を冠していたら落語の「寿限無」(笑)。

エリゼ宮仕様

Sevres
フランス国立磁器製作所セーブル。
「幻の陶磁器」といわれる所以はもうお分かりですね。
本日はすごいカップ&ソーサーを登場させましょう。
これです。
セーブル エリゼ宮仕様ペイール  洋食器の創美 エリゼ宮仕様のコーヒーカップ&ソーサー。
 シェイプはペイール。
 フランス国窯のセーブルならではの作品。
 今はエリゼ宮はフランス大統領官邸です
 からサルコジ大統領が執務したりしている
 わけです。
 こちらはそのエリゼ宮で使うために作られ
 たカップ&ソーサーなんですね。
24金の金彩に色絵付けの花文様。
地色はやはり「王者の青」ファットブルーが選ばれています。
何客用意するのか定かではありません。
半ダースか1ダースかあるいはもっとか。
いずれにしても予備も制作するのがしきたりのようですが、その予備のうちの一客
がこちらです。
かつてはポンパドール夫人も過ごしたエリゼ宮殿で使われているカップ&ソーサー
が陳列されていたりする洋食器の創美の名品展なのでした。
今はありません。
価格ですか?
こればっかりは言わぬが華です。