LOBMEYR since1823 (オーストリア)
何度かご紹介しているモーゼルが1857年創業。
王侯貴族とともに育ったヨーロッパの伝統的名ガラス工房からロブマイヤーとモーゼル
をはずすことはできません。
ぜひバカラだけでなくご記憶にとどめておいてくださいね。
ロブマイヤーといえばハプスブルグ家。
1860年に”皇室御用達”の栄誉に浴しています。
ハプスブルグ家解体が1918年ですから末期でしょ。かの名君の誉れ高いハプスブルグ
家最後の美男子皇帝フランツ・ヨーゼフ1世とウェスト50cmを維持したといわれる麗しの
美女皇妃エリザベートも愛用したわけです。
650年続いた栄華の末期ですからいかに爛熟していたか想像できます。
ホーフブルグ宮には大晩餐会用の7種類のロブマイヤー製グラスがそれぞれ500客!!ずつ
今でも所蔵されています。
すべて勅命によるものですがそれにしても1アイテム500客のセットって・・・。
前置きが長くなりました。
ロブマイヤーもモーゼル同様、鉛を含まない
カリガラスです。
熟練職人による笛吹きによる極薄超軽量の
モスリングラスといわれるグラスが秀逸です。
さまざまな名品が存在しますがおすすめの
ひとつがこちらの「バレリーナ」。
1993年の最近の作品です。
20世紀半ばに一世風靡した英国のプリマ、マーゴ・フォンテーンがポワント(あのつま先
立ち)を決めた姿をイメージしてデザインされた優美なフォルム。
左からフォンテーンさんご本人様、ワインⅡ(白・シェリー)、シャンパンチューリップ/トール、
シャンパンチューリップ/ロウ、ウォーターグラス。
フォンテーンさんの写真はwikipediaから拝借しました。
マリアテレジアのアウガルテンとエリザベートのロブマイヤーでウィーン全盛の歴史を
同時に味わう優雅なひととき。
すてきだと思いませんか。