イヤープレート

ロイヤルコペンハーゲン イヤープレート 2008年度版
みなさんよくご存知のロイヤルコペンハーゲンのイヤープレート。
1908年(明治41年)から毎年かかさず発表されています。
アンティークとしてバックナンバーも人気ですね。
ご結婚の年。お子様の生まれた年。ご新築の年。など家族の記念の年を飾るのが定番です。
インテリアとしても白い壁によくマッチします。リビングにお玄関に。出窓にも。
今年2007年は100枚目。
来年2008年は101枚目の記念すべき年度になります(あちらは101枚目のほうを重視するみたいです。あらたなスタートとしてでしょうか)。
じゃ~ん。
ロイヤルコペンハーゲン イヤープレート2008年  洋食器の創美
これです。2008年度版
初年度版のマリア様の後光が復活。その名も「ロイヤルコペンハーゲンのクリスマス」。100年分の命名です。
首都コペンハーゲンの歴史的にも価値のある建造物(右から、証券取引所・市役所・ラウンドタワー・クリスチャンボー宮殿・聖母教会・セイビア教会・大理石教会)がデザインされています。
手前にクリスマスローズ。いいデザインです。

クリスタル&アンティーク展

今日(11日)は、洋食器の創美一号店の府中店「クリスタル&アンティーク展」の販売応援にいってきました。
アンティーク200点以上。
クリスタルはマイセンクリスタル・バカラ・ドーム・モーゼル・ロブマイヤーなどがメイン。もちろんグラス類だけでなく花瓶・ランプ・置物などなど。
ダイレクトメールでお知らせするお得意様企画催事の一つです。
それにしてもここ数年のアンティークの人気がすごいですね。骨董ブームだそうですが洋食器も同様です。
マイセン・KPM・ロイヤルコペンハーゲン・ロイヤルウースター・ヘレンド・ミントン・ニュンヘンベルグ・ラリック・ガレ・ドーム…。
窯や工房を数え上げることができないほどの品揃えです。
本日大好評。雨のなかほんとうにありがとうございます。
ブームになると価格相場が上がると思っていましたが意外や意外。アンティーク市場が活性化してかえって今はお買い得です。
ガレなんかもずいぶんお手ごろになりました。創業間もないころはン百万ばっかりでした。
手放すオーナーも多いっていうことでしょうか。
裏管理人もアンティークは大好きです。歴史背景も合わせて。
特に今では作れない、描けないような作品がいいと思っています。
なになに家からバ~ンと注文がきて(しかもド~ンと見返り確実)コスト度外視。名声を得るために制作された作品。
作り手の気概・心意気が違います。
アンティーク展になるとミントンやロイヤルウースターなどの英国系もすばらしいものが多いです。1900年代前半は逸品揃いですね。
アンティーク選びの究極は、
「見て気に入って自分の価値観に合う価格なら即。」だと思います。
ただし、安心できる実店舗で信頼できる販売員(担当者)の説明が聞けることが大前提です。
府中店のこの企画催事は16日まで。
お近くでご興味がおありでしたらお気軽にのぞいてみてください。

ウェッジウッドのカップの話

ウェッジウッドといえばティーカップのイメージでしょう?
今日はウェッジウッドのカップの「形」をご紹介しましょう。
どこの窯にも形のグループがあって品番や呼び名をつけています。
ウェッジウッドでは「シェイプ」と言われています。トラディショナルシェイプやデルフィシェイプ、ウィンザーシェイプにスパイラルシェイプ。
もちろんカップだけでなくティーポットやプレートなどみな異なる形をしています。ぜんぶご紹介するととんでもないことになりますので主要なカップの形をみてみましょう。
トラディショナルシェイプ
その名の通りウェッジウッドのなかでもっとも伝統的なシェイプのグループでアイテム数も最多。それでは早速トラディショナルシェイプのなかのカップの形と呼び名をみてみましょう。
ウェッジウッド フロレンティーンターコイズ ティーカップ&ソーサー(ピオニー)  洋食器の創美
ティーカップ&ソーサー(ピオニー)200cc。紅茶の国らしい優雅なフォルムの紅茶専用カップ。ヤケドしないようにハイハンドルにしたとか。香りと色を楽しめるようにひろがった形です。
ピオニーは中にも絵柄がデザインされます(例外あり)。
ウェッジウッド フロレンティーンターコイズ ティーカップ&ソーサー(ピオニー)_01  洋食器の創美
こんな感じです。裏管理人にはこの形がいちばんウェッジウッドのイメージです。少し前まではハイグレードレンジほど必ずこの形がメインになっていました。
紅茶専用のこだわり。
ウェッジウッド ワイルドストロベリー ティーカップ&ソーサー(リー)  洋食器の創美
ティーカップ&ソーサー(リー)200cc。日本ではコーヒー・紅茶兼用カップ。脚のある美しいフォルム。
エッグスタンドを大きくしたようなシンプルでまとまりのある造形です。
ウェッジウッド キャベンディッシュ ティーカップ&ソーサー(ビクトリア)  洋食器の創美
ティーカップ&ソーサー(ビクトリア)200cc。日本代理店さんにはラインアップされていないフォルム。ティーですがたっぷりめのアメリカンコーヒーにGOOD。
ここまでがトラディショナルシェイプのティーカップです。ちなみにこの3種類のカップのソーサーはみんな共通です。
つぎはコーヒー。
ウェッジウッド コーヌコピア コーヒーカップ&ソーサー(キャン)  洋食器の創美
コーヒーカップ&ソーサー(キャン)170cc。筒型のシンプルなカップですがハンドルが絶妙なバランスです。
ウェッジウッド コーヌコピア コーヒーカップ&ソーサー(ボンド)  洋食器の創美
コーヒーカップ&ソーサー(ボンド)100cc。キャンがそのまま小さくなったのがボンド。いわゆるデミタスです。
製造中止になったハイグレードなシリーズにはキャンがラインアップされていなかったのは「このウェッジウッドの名品では紅茶しか飲まないでほしい」というメッセージだったと思っています(ボンドは正式なディナーの食後だからOK)。
デルフィシェイプ
勉強不足でいつぐらいから作られたかわからないですが創業当初の20年前にはなかったはず。サムライが出たときが初めてだったような記憶です。
ウェッジウッド ストロベリーブルー ティーカップ&ソーサー(デルフィ)  洋食器の創美
ティーカップ&ソーサー(デルフィ)200cc。微妙に上が広がっていますね。兼用OK。
ウェッジウッド サムライ コーヒーカップ&ソーサー(デルフィ)  洋食器の創美
コーヒーカップ&ソーサー(デルフィ)100cc。ティーを細身にして小さくした感じ。なかなかいい形です。デミタスですね。
デルフィのグループがややこしいのはトラディショナルと両方存在するパターンがあること。ワイルドストロベリーはピオニーもリーもデルフィのティーもあります。
ですので。
「ワイルドストロベリーのティーカップあります?」って困ります。
インペリアルシェイプ
ウェッジウッド ハンティングシーン ティーカップ&ソーサー(インペリアル)  洋食器の創美
ウェッジウッド ハンティングシーン ティーカップ&ソーサー(インペリアル)_01  洋食器の創美
ティーカップ&ソーサー(インペリアル)200cc。一見、デルフィのティーカップと間違いそうですがインペリアルは垂直。デルフィよりしっかりしているイメージです。ソーサーもカップを置く部分のくぼみがないのでフルーツソーサーに使えます。今では写真のハンティングシーンだけでしょうか。少し前まではクリオとコーヌコピアのアクセントがラインアップされていました。
長くなりましたがなんとなくお分かりですか?
ワイルドストロベリーのようにシェイプのグループを飛び越えてラインアップされているパターンがあるのでご注意。
ホワイトチャイナについてはそれぞれが独立したシェイプと考えてください。厳密にはウェッジウッドではトラディショナルシェイプのホワイトバージョンをホワイトチャイナといいますが。
ストロベリー&ヴァインコロシアムナイト&デイ、カントリーウェアなどはそのシリーズだけの形です。
ウェッジウッドのカップの共通していいところはハンドルがしっかりしていて実用的な点ですね。
指も余裕で入ります。
持ちやすいです。
まだいろりろお話したいことがありますがまたいずれご紹介します。

ウィンナーローズとウィーンのばら

アウガルテン オールドウィンナーローズ
AUGARTEN Old Wiener Rose
裏管理人が洋食器に魅せられるきっかけになったのがアウガルテンでした。22年前。
とあるマダムがオーナーのショップ(バブルがまだ残っていて趣味が高じたお店がたくさんありました)で商談していたときになんともいえず品のいいデミタスでコーヒーが出てきて一目惚れ。
マダムも美しいかたでしたが印象に残ったのは見たこともなかったモカカップでした。
アウガルテンのマリアテレジアだったんですね。
アウガルテン マリアテレジア コーヒーカップ&ソーサー  洋食器の創美
ご存知マリーアントワネットのお母さん。
マリアテリジアの援助でアウガルテンの歴史が始まります。
ちょっと前置きが長くなりました。
みなさん、ヘレンドのウィーンのばらはよくご存じでしょう?
ヘレンド ウィーンのばら ティーカップ&ソーサーimg_01  洋食器の創美
これこれ。人気品です。
では。
アウガルテンのウィンナーローズは?
アウガルテン ウィンナーローズ ティーカップ&ソーサー  洋食器の創美
これです。名品です。
「ウィーンのばらの真似ですね」とかいわれて可哀想。本家です。
アウガルテン イコール ハプスブルグ家純正御用達し窯。泣く子も黙ります。
でさらに。
アウガルテンのオールドウィンナーローズ
アウガルテン オールドウィンナーローズ ティーカップ&ソーサー  洋食器の創美
これです。ヘレンドのウィーンのばらのオリジナル。ウィンナーローズの先代。元締めです。
オールドウィンナーローズ>ウィンナーローズ>ウィーンのばらっていう順番です。ヘレンドはアウガルテンの技術やパターンを継承して始まった窯ですからこういうことが起こります。
お伝えしたかったこともう一つ。
オールドウィンナーローズにだけあるものは?
お気づきですか。わざと大きな画像を連続しましたから。
そう。
メインの柄での蕾の有無です。
ハプスブルグ家。といえば「薔薇」です。
ハプスブルグ家では「薔薇の花」=愛情と「薔薇の蕾」=忠誠を尊び家を表す花として薔薇を用いました。
「忠誠心」を省略する意図があったのでしょうか?
ヴェルサイユの薔薇・・・。マリーアントワネットのことです。
というわけで、
裏管理人流真性ウィーンのばらはオールドウィンナーローズに止めを刺します。
おあとがよろしいようで。

ヘレンド2007年新作

本日撮影分です。
とってもすてきなヘレンドの2007年の新作が入荷しましたので速攻ご紹介です。
どこよりも早く(たぶん)!! 7月7日13:30時点ホヤホヤです。
ミニアチュール技法のフィギリン4点セットです。
ヘレンド アラビアンナイト人形_01  洋食器の創美
CD1-15195-0-00 Persian Prince(135*90*105mm)  
CD1-15196-0-00 Persian Princess(130*80*75mm)
CD1-15203-0-00 Table with dishes(55*40*45mm)
CD1-15194-0-00 Carpet(20*160*195mm)
の4pcsセット。サイズ表示は高さ・奥行・幅の順。
今年2月のフランクフルトメッセで発表された新作です。
もちろん絨毯もヘレンドポーセリンで細密画技法で得意のアラベスク文様が丹念に描きこまれています。
ヘレンド アラビアンナイト人形_02  洋食器の創美
プリンスとプリンセスの表情と手前のテーブルにのった食器。
ヘレンド アラビアンナイト人形_03  洋食器の創美
こちらのミニチュアペルシアンと一緒に飾ったら最高です。
ヘレンド ミニチュアペルシアン_01  洋食器の創美
撮影しても撮影してもこういう名品は即座に実店舗の「ヨーロッパ名陶名品展」行き。
明後日出荷しておそらく週末までにはお客様のお手元に・・・。
裏管理人はご紹介できるだけで幸せです(嘘)。
ネットショップにはアップしていませんが、
いざとなったらなんとかします。
ご興味がおありでしたらお問合せ下さい。

マイセン 麦わら菊

マイセン 麦わら菊 decoNo.823601
– Strohblumenmuster –
マイセン 麦わら菊 ティーカップ&ソーサー  洋食器の創美
どこかでみたことのあるパターンでしょう?
そう。まさしくロイヤルコペンハーゲンのブルーフルーテッド・プレイン
ご存知のかたも多いでしょうがオリジナルはマイセンだったのです。
1750年前後にマイセンでデビュー。あのブルーオニオンに遅れること約10年ということになります。
ブルーオニオン同様、修正のできないコバルト下絵付け。しかもフルーテッドのレリーフが深い。
見た目よりもペインター泣かせの文様です。
マイセン 麦わら菊img_01  洋食器の創美
こちらがティーポット・シュガー・クリーマー・ティーカップ&ソーサーとケーキ皿。フルーテッドの地模様は同じですが形はロイヤルコペンハーゲンとはかなり違います。
1700年代後半の人気はこちらの麦わら菊ブルーオニオンを圧倒していたそうです。
ブルーオニオンのほうが発表は先ですが人気がでたのはずいぶん後のことで1800年代にはいってから。そのころにはもうあちこちに窯があってみんなが「今この模様で作ったら売れる」っていうんでバンバン真似されたのは有名な話です。
それからさすがのマイセンも危機感がでて文様のなかにも双剣のマークを入れるようにしたんですね。
ですから双剣マークが文様にはなくて底にだけっていうブルーオニオンのアンティークがあったらそれはかなり希少です。大事にして下さい。
ちょっと話がブルーオニオンに脱線しました。
裏管理人、今、ほんとうに「今」ひらめきました。
マイセン 麦わら菊 プレート  洋食器の創美
麦わら菊にも文様の中に双剣マークがあります(拡大してみてください)。
これってきっとロイヤルコペンハーゲンにパターンを譲ってからのことではないでしょうか。差別化するために。
ロイヤルコペンハーゲンはブルーフルーテッドプレインは1775年から制作って発表してます。
なので。
もしアンティークの麦わら菊で文様に双剣マークがなければ1750年から1775年の作品といえないでしょうか。ちょっと勝手に興に乗ってしまいました。
とにかく藍色の使いやすいパターンです。それはロイヤルコペンハーゲンでも証明されています。
マイセン 麦わら菊img_02  洋食器の創美
ほら。すてきでしょう。

ワイルドストロベリー その1.

ウェッジウッド ワイルドストロベリー
発表1806年。製品化1965年?
日本でもっとも有名かつ人気のパターンですね。
その愛らしいパターンはいまさら説明の必要もないくらい。
2005年に日本代理店が「ワイルドストロベリー誕生40周年」の一大キャンペーンを実施していたのは記憶に新しいでしょう?
「オシャレでちょっとモダンなパターンですがもう150年以上も前からの伝統的なシリーズなんですよ。」って20年前からご説明してきた裏管理人はすごくあせりました。
ありゃ? 40年?
で、よく調べたらどうやらパターン自体は1806年に発表されたみたいです。いろんな書物ではそこがワイルドストロベリーの始まりになっているのが真相。ぎりぎりウソではなかったということで。
一安心です。
それにしてもそれならあと2年我慢して2006年に200周年キャンペーンしたほうがよかったですよね。
ワイルドストロベリーimg_10  洋食器の創美
やっぱりセットで使うとすてきです。総模様のタイプほどまとまりがでるのが不思議です。
さすがに画像も豊富です。あんまり詳しい説明も不要でしょうから何回かにわけてご紹介していきますね。
その名の通りウェッジウッドでもっとも伝統的なトラディショナルシェイプのなかでもっとも美しく優雅なフォルムをもつピオニーカップ&ソーサー
ワイルドストロベリー ティーカップ&ソーサー(ピオニー)  洋食器の創美
紅茶の国英国らしくこだわりのある形です。ティーカップのピオニーは紅茶専用。中にも模様があって紅茶の色と香りを楽しむのに最高です。
20年くらい前はグレードの高いシリーズほどピオニーを主体にデザインされていました。
野イチゴ。
自然を愛する英国らしいパターン。花と実と葉。絶妙です。
昔はもうすこし強めの色合いでしたが、今はひじょうにおとなしい色彩です。
こんなオリエンタルシェイプとかいうのもありましたね。ワイルドストロベリーimg_04  洋食器の創美
プレゼント用のギフトアイテムも豊富です。
ワイルドストロベリーギフトimg_01  洋食器の創美
バリエーションもひじょうに充実しています。コーヒーと紅茶のカップ&ソーサーの形だけでも7種類はあります。カラーバリエーションも含めるともっと。
ガーデンパーティーにも最適ですがディナーだってほら。
ワイルドストロベリーimg_03  洋食器の創美
視覚でお楽しみいただけましたでしょうか?
またいずれ、バリエーションのかずかずをご紹介しますね。
請うご期待。
洋食器の創美ネットショップではリーとピオニーのペアセットがお得です。
ちょっとわかりにくいところに陳列しています。

My favorite item part1

裏管理人のお気に入り(その1)
今日はお休み。家の買い物やら植込みの剪定やら大忙しの一日でした。
で。
裏管理人のちょっと気になるアイテムのご紹介第1弾。
20年近く洋食器を扱っているとそのときどきで「お、やっぱりいいなぁ。これ。」っていうのが出てきます。
ここ2-3年で一番気に入っているティーカップは、
ヘレンドのトゥッピーニの角笛
ヘレンド トゥッピーニの角笛 ティーカップ&ソーサー_01  洋食器の創美
HEREND
Tupini, corne d’abondance : TCA-01726-00-0。
1800年代後半発表。
ヘレンドの絵付け三大技法の一つ、ミニアチュール(細密画)の逸品です。金彩の繊細さ、落ち着いたターコイズブルーと錆び朱。
近くで見るとその細やかな手描きの素晴らしさに圧倒されます。
ちなみにトゥッピーニはローマの旧家の名前ですが、その発注によるものかどうかは明らかではありません。
そして使う距離、あるいは遠目でみたときのまとまりのよさ。
飽きません。不思議です。
繊細さと全体のバランス。
なかなかではないでしょうか。
ヘレンド トゥッピーニの角笛 ティーカップ&ソーサー  洋食器の創美

店頭販売

今日(4日)は久々に終日実店舗に入店。
以前ご紹介した津田沼店。セールの初日。おかげさまで大盛況でした。
やっぱりいいですね。
お客様と直接お話ししながらあれこれご案内するのは。なんといっても例の津田沼店ですから洋食器にご興味があって、さらに勇気のあるご来店です。
まずはコミュニケーションから。ちょっと今日はそんなにゆっくりお話しできる状況ではありませんでしたが、売る売らないの商品のお話だけでは楽しくありません。
お得意様とは近況報告会。ご新規様とはお住まいやお持ち洋食器のお話。
裏管理人は脱線しばしば。
でも必ず「自然に」洋食器の話にもどります。
そういうネットショップを目指したくてって最初の方の記事で自己紹介しました。まだネットショップとしての基本すらできていませんが。
0120-52-1270。 お電話大歓迎。
「メールより電話」派のへんなネットショップです。
そのままWEB通さずに電話注文になることもしばしば。洋食器ほどキーボードが好きではないお客様も多いと思っています。
裏管理人のネットショップメンバーほとんど全員そうです(自慢してどうする)。
「あら。○○様~。お久しぶりですぅ。お元気でいらっしゃいますか」みたいな会話が増えてます。いただいた洋食器がどういうものかとか、そういうお問い合わせほど嬉々として承っています。
このブログ
「ビジネスブログじゃない」「仕事じゃない」とは口が裂けても言えません。
が。
経験を活かしつつ洋食器の良さをWEBの世界でお伝えしたいっていうのが
開設のほんとうの理由です。結果としてネットショップや実店舗にお立ち寄りいただければいい。
くらいの。
で。
ブログの機能がよくわかっていないのが大問題ですが、
コメントとかいろいろ頂戴してそれにお答えする。それが広がる。
コミュニケーション
そうなったら本望です。

マイセン スワンサービス

マイセン スワンサービス
-Meissen Swan Service-   decoNo.397185
いわく。
1700年代のヨーロッパ磁器食卓芸術の最高峰。
世界で初めてのサービスセット。
J.J.ケンドラーの傑作。
まさしく「おっしゃる通り」のマイセンのスワンサービスのご紹介です。
マイセン スワン 2004年限定セット  洋食器の創美
こちらは2004年50セット限定版のセットです。2セット扱いました。
マイセン初期の稀代の天才彫刻家ヨハン・ヨアヒム・ケンドラーによってデザインされたサービスセットです。1737年から1741年の4年がかりで2000ピース以上からなる世界初のサービスセットを完成させたそうです。
サービス。
もてなすことができるセット。それを同時に考案したところがすごいと思いませんか。ヨーロッパの食文化に合わせたアイテムのオリジナルといってもいいわけです。ポットやプレート・チューリンなど。
洋食器のルーツ
いつも最初にそれをご説明します。
これはなんとマスタードポット。2004年限定50点。
オーダーした2点とも入荷前にご用命いただいた逸品です。
マイセン スワン 2004年限定 マスタードジャー  洋食器の創美
大きく見えますが容量450ccで小ぶり。なのでよけいにすてき。
「鳥はわたしダメ・・・。」 まあ、そうおっしゃらずに。
クリスチャンにとっては白鳥は純真・慈悲・聖母マリアの象徴です。風と水の象徴でもあります。
当時の財務大臣H.C.ブリュール伯爵の注文でケンドラーが責任者となって制作した2000ピース以上のオリジナルはエルミタージュ美術館とドレスデン陶磁器美術館にその一部が所蔵されています。
マイセン スワン プレート  洋食器の創美
スワンといっても微妙にオリエンタルな点がユニークです。
「水」がテーマになっていて、魚・貝・かたつむりなど水辺の生き物が立体的に表現されています。
ティーカップのハンドル。マイセン スワン コーヒーカップ&ソーサーNo2_03  洋食器の創美
もうひとつ。裏管理人なりの初期マイセン解釈からのうんちく。
西洋で初めてベットガーが硬質磁器焼成に成功し、ヘロルトが絵の具と絵付けを開発し、ケンドラーが造形を考案し・・・。彼らがいなかったら今のマイセンはあり得ません。
意外なことにヘロルトとケンドラーはあまり仲が良くなかったといわれています。
力を合わせて。じゃなかったようです。
両雄並び立たず。天才同士。
ケンドラーは絵付師でもあったヘロルトが少しでも絵付けしにくい形を考えて発表したということです。
このスワンサービスはその最たるものと思います。描くスペースありません。
それをうけて必要最小限で最大の効果をだす絵付けをデザインするヘロルト。
結果オーライ。工夫が芸術性を高めます。実力者同士の切磋琢磨。
そういう目でもう一度ご覧ください。
マイセン スワン ティーカップ&ソーサーNo2  洋食器の創美
マイセン スワン ティーカップ&ソーサーNo2_02  洋食器の創美
常時現品在庫があるとは限りませんが、
品番が確定できればスワンサービスはほとんどのアイテムが発注可能です。
洋食器のオリジナルとして1客から。おすすめです。