お得意様のコレクション(その1)

今日は嬉しいご案内です。
藤沢店の超お得意様からご用命いただいた逸品のお写真をお預かりしました。
アンティークへの造詣の深いお客様で好みもはっきりしてらっしゃいます。
アンティークならマイセン。そしてセーブル。
本格派です。
こちらは最近ご用命いただいたアンティークマイセン。
アンティークマイセン貼花ベース_03  洋食器の創美
19世紀末の貼花装飾ベース天使文。逸品です。
希少性その1.天使絵
意外に思われるかもしれませんがマイセンの天使絵はひじょうに希少です。現代ものにはありませんからアンティークで。ってなります。
天使ものは世界中で人気がある上にマイセンの天使絵はもともと寡作(アンティークの天使絵といえばKPM)ですので状態の良い作品と出会うのはよほどの幸運が必要です。
しかも本作は両面天使絵(片面フラワーブーケと組み合わせられることが多いんです)。
希少性その2.サイズ
この時代の作品は大きいものが多く、高さ10cm前後のこのベースの可愛いサイズは魅力。絵付けも貼花装飾も難しくなります。
凝縮された良さ。これに尽きます。
希少性その3.貼花装飾
読んで字のごとく。花びら一枚一枚から手作りされた花や葉でカップや器・置物を装飾することです。
もちろん硬質磁器。収縮しますから窯出し時点での失敗もあるはずです。
わずかな欠けはありましたがコンディションは極上クラス。
アンティークマイセン貼花ベース_01  洋食器の創美
18世紀のロココ様式絵画の先達フランス宮廷画家ブーシェの絵を忠実にマイセンのマイスターが磁器絵付けとして表現しきっています。
アンティークマイセン貼花ベース_02  洋食器の創美
18世紀の豪奢なフランス宮廷文化から生まれたロココ様式。
ザクセンのマイセンにはただの贅沢と写ったでしょうがドイツの宮廷では憧れもあり人気の的。注文も多かったでしょうがこうなったらもてる職人技を駆使して作るしかありません。
天使、形、装飾。
マイセンのロココ様式集大成作品といっても過言ではありません。
このような逸品をご自宅で鑑賞する、というか一緒に過ごすことができるということはほんとうにすてきな毎日ですね。130年以上の歴史をみてきた作品です。
実は。
まだまだ画像をいただいているのですが、
熱くなって裏管理人の説明が長くなってしまいましたので何回かにわけてご紹介していくことにいたします。
それにしても。
こちらの写真はご本人様がご自宅でお撮りになったそうです。
「うちのサイトのお話」で白状した裏管理人の撮影技術(?)をはるかに超える質の画像です。
いい意味での「こだわり」。大切です。

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