デミタス。
demi(半分)-tasse(ティーカップ)です。
食後の濃い目のコーヒー用ですね。
でも。
洋食器の創美が扱っているヨーロッパのブランドで「デミタス」って表現している例はありません。
コーヒーカップ&ソーサーの「Sサイズ」とか「エスプレッソ」とか「モカ」とかになります。
容量60cc~100ccってとこでしょうか。
一客一客コレクションしている方が多いです。
「100客超えたわ。」とかよくお伺いします。
製造中止になってしまったウェッジウッドのコーヌコピアのボンド。
小さい分、良さも凝縮されます。
冷めないようにカップは温めてから使いましょう。
エスプレッソ発祥の国イタリア。
そもそもエスプレッソってイタリア語で「急行」。蒸気で短時間で抽出するからでしょうね。
で。
やっぱり小さなコーヒーカップはジノリがお似合い。
ボンジョルノ。業務用で開発されたフォルム。上が広がっていますが分厚いので冷めません。
ハンドルつまんでシューって音たてて一気に飲むマーロンブランド。
裏管理人世代は「ゴッドファーザー」のイメージ。
ヘレンドでは背の低い711と背の高い709が有名。
マイセンはモカカップって呼び名です。
コーヒー発祥の国エチオピアのモカからそうなったのでしょうか。
そういえば「モカ」ってコーヒー豆を積んだ港の名前なんですよ。
マイセンの硬質磁器発明のきっかけは有田焼。伊万里と呼ばれていましたが、それは伊万里港から船積みされたから。
なんだかこの共通点が面白い。
名手ツェップナー考案のグローサーアウスシュニットのモカカップ。
すごく形のバランスがいいです。
紅茶の国のウェッジウッドにもすてきなデミタスがたくさんラインアップされていますが渋くブラックとホワイトなんかいかがでしょう。
上はローレルのコーヒーカップ下はネイチャー。
裏管理人の偏見かもしれませんが、
デミタスって男性のイメージ。
花柄とかではなくて、渋い感じが似合うと思うのです。
とかいいつつ最後にこれ。
イチオシです。
マイセンの新進デザイナー、グートルン・ガウベ考案のドリーム。
2005年のハウスメッセで発表されたこの6客だけのラインアップ。
少し大きめの100cc。
パターンがしゃれています。
これでコーヒー飲んでるのが似合う男性ってかっこいいですよ。
ぜったい。
裏管理人?
せいぜいおすすめするのがお似合いです。
5ピース1ユニット
5ピース1ユニット(ファイブピース・ワンユニット)
15年くらい前でしょうか。
ウェッジウッドさんがさかんに提案していた組み合わせです。
カップ&ソーサーとプレート20cm、27cmにサラダソーサー(オートミール)。以前お話したように1パーツ1ピースで数えますからこれで5ピース。
こうなります。
一人分のそろえ方としての提案ですね。
これ掛ける人数分っていうキャンペーンだったと記憶しています。
こんなふうに20cmプレートとサラダソーサーをセットするとステキ。
別名スターターセット。
欧米では4セット(20ピース)が基本セット数。
1ユニット分箱に入っていたりしました(おもにアメリカ向けって聞いたような)。
実際、とっても使いやすい組み合わせで場面場面でそれぞれが活躍すること間違いなし。
ストロベリー&バイン。
とくにオートミールまでの4pcsはお茶飲み時間にとても重宝します。直径16cmのちょっと深めのボールはほ~んとによく使えます。
和食にマッチするサムライ。
コレクションのなかで一番のお気に入りをこういう組み合わせで数人分そろえるのも本来の意味での洋食器の楽しみかたです。
もちろんウェッジウッドに限りません。
ティーフォーツー
ティーフォーツー
Tea for two
そのまんま二人用のティーセットのこと。
イタリアではテアテート。
これめずらしいでしょう。インペロシェイプのイタリアンフルーツ。
カップ&ソーサー2客と小さめのポット・シュガー・クリーマーに全部がのっかるトレーでワンセットっていうのが基本です。
ヘレンドさんがよくパーティートレー(あれもともとモカセット用でモカトレーっていうんですよ)にのっけて演出してます。
ヘレンドのウィンザーの小枝
ヘレンドのシノワズリ。鶉。手描き難易度高。これはモカセット。
デジュネとかも聞きます。フランス語で昼食の意味が二人用の朝食セットに変化したっていいます。
「奥様、旦那様。お目覚めでございますか。」てな感じでベッドに。ってふつう誰も運んできてくれません。
そういえばこれ。
裏管理人が大好きなアウガルテン。ビーダーマイヤーですがこのアイテム、デジュネトレーっていいます。
これにのせるわけですよ。マリアテレジア。きっと。
一人分でもいいわけです。
こちらは洋食器の創美20年の扱いブランド。リンドナーのティーフォーツー。
目の高いお客様にほど人気のドイツはババリア地方の手作りブランドです。特にポットが人気。
ど~ん!!
高級車買えます。泣く子も黙るヘレンドはバラトンフェルドのコーヒーフォーツー。
「洋食器の楽しみ方」でご紹介したように今はご来客のおもてなしにより自分たちで楽しむことがトレンド。
ティータイムにコーヒーブレイク。どなたと楽しみましょう?
地震
昨日の地震の被害。
中越地方の皆様には心よりお見舞い申し上げます。
自然の猛威で一瞬にして「水」すら断たれてしまう現実になにげない日常生活の脆弱さを痛感します。
私どものあつかい品は衣・食・住あってこその贅沢品ですがちょっとしたアクセントでとても豊かな楽しい気分にさせてくれる演出道具でもあると思っています。
洋食器の創美も20年で何度も大きな地震を経験しました。最近では仙台・福岡。NEWSをみて商品全滅を覚悟しましたが破損したのは数点でした。
「地震がきたら割れるから今回は・・・」とよくお伺いしますが食器が割れてしまうくらいの地震があればそれどころではありません。
お住まい自体やお車、生命まで危険にさらされます。被害を最小限にする準備や対策と生活の楽しみを削ることは別のことだと思います。
いずれにいたしましても。
このたびの被災者の方々の今後のご健康と一日でも早い地域の復興、日常生活の復旧を心よりお祈り申し上げます。
バカラで涼しげに
洋食器の楽しみ方(その2)
位置皿があって、上げ膳・下げ膳・・・。
洋食器ってだれかが運んでくれて、のイメージがありますね。お皿ごとにサービス。
なので。
重ねてみるといっきにすてきな演出ができます。美味しそうです。ちょっといつもと違う感覚になれます。
とりあえず、重ねちゃいましょう!
これからの季節は涼しげなクリスタルを使うといいです。
クリスタルといえばバカラ。
アラベスクの16cmプレートにボールの12cmをのっけると、ほら。
涼しげです。
ウェッジウッドとコーディネイトするとまた違った演出になります。
合わせるチャイナで雰囲気を変えるのが腕のみせどころ。
もちろんその前にお料理の腕も。
でも、ありあわせでもきっと美味しくいただけます(失礼)。
応用編。
マイセンのブルーオニオンの記事でご紹介したマイセンの溝の無いコーヒーソーサーも使います。
このローハンのワイングラス。
ステムが短くて安定感のある形でワインだけではもったいない。18cmか20cmのプレートを敷いたらオードブルでもデザートでもバッチリです。お持ちでしたらぜひ試されてください。
こういうときにも「お茶飲み」の記事で裏管理人がこだわったケーキ皿が活躍します。
これはアラベスクの上においたローハン。バカラ+バカラ。
ふつうはお家に給仕いません。洗い物増えます。ご主人様無関心かもしれません。
でも。
日常の中のこういう演出って大事です。ちょっとゆっくりできた午後に。
ぜひ。
カットが美しいミルニュイのプレートとウェッジウッド。
お茶飲み
洋食器の楽しみかた(その1)
20年前は「これいただくわ」イコール6客しかもケーキ皿つきポット・シュガー・クリーマーも。
そういうのが23ピースセット。ティーサービスの基本です。
なんでも1点で数えます。
カップとソーサーとケーキ皿6点ずつで18ピース。ポット・シュガー・クリーマーの本体で3点。ポットとシュガーのフタで2点。ほらぜんぶで23ピース。
洋食器といえばセットで。古きよき時代です。
23ピースにサラダソーサーやBBプレートがついたりします。
スープ皿・ディナー皿がまたついてサービス用のオーバルもご一緒でディナーセットの完成です。
ブランド洋食器ですからグレードを合わせてクリストフルのカトラリー(スプーンやフォーク・ナイフ)をコーディネイトします。
って、ほんとうにこんなパターンが毎日ありました。
でも今は。
「自由だぁ~」です。
もっともっと使う楽しみが毎日の生活のなかにとけこむそろえかたを提案しています。
カップ&ソーサーはお気に入りを一つずつ増やしましょう。「どれで飲む?」「今日はいいことあったし自分へのご褒美でこれで飲んじゃおうっと」のほうが楽しいです。飽きません。使います。
でも、洋食器専門店販売一筋裏管理人としてひとつだけ譲れないことがあります。
それは。
カップ&ソーサーには必ずケーキ皿をご一緒してみてください。さっきの数え方で3ピースとかトリオとか呼ばれる組み合わせです。
必ず20cm前後のプレートがラインアップされています。
そのうえにのせた状態でデザインされているといってもおおげさではありません。
「太るからケーキ食べないから」とかじゃなくて。
それぞれにケーキ皿があるほうが使う機会がふえます。そのほうが使うときに絶対楽しいです。ちょっと自慢げです。
「どれで飲む?」って選ばせてあげてさりげなく同じシリーズのお皿でちょっとしたお茶菓子をサービスする。すてきでしょう。
それにお気に入りの20cm前後のプレートはそれだけでも大活躍します。一番使いやすいサイズですし、なんといってもお好みの色柄なわけですから。
ケーキ皿をご一緒していないお気に入りカップコレクションがあったら次のカップの前にプレートをそろえてみるのはいかがでしょう。
きっとよりお気に入りになると思います。