HREND MP:Miniatures Persanes
ヘレンドの絵付けで細密画(ミニアチュール)部門の最高難易度クラスに位置づけされる
ミニチュアペルシャン。
1970年ごろに16世紀ペルシャの細密画を題材にしてチザール・ヨーゼフが絵付けした
のが始まりと言われています。
写真はカップ&ソーサーとデザートプレートが2点ずつしかありませんがもちろん6客ず
つでフルセットになります。
すごいのはカップとソーサーとプレートにポット・シュガー・クリーマーにそれぞれ二種類
の人物画が描かれます。
合計42種類!!
カップとソーサーの組み合わせにもちゃんとルールがあります。
白磁の部分はほとんどありません。
渋い金彩に面取りされた角のコバルトと落ち着いたターコイズブルーのモザイク装飾。
随所に見られるオープンワーク。
工芸品・美術品クラスともいえる定番です。
ヘレンド童話のフィギュリン
HEREND 2008 New Introduction
洋食器の創美は毎年2月に開かれるフランクフルトメッセで発表される限定品や新作を
ご紹介することを得意としています。
はっきりいって自慢です(笑)。
よそ様が二の足を踏むような作品もお得意様パワーを信じてオーダーしちゃいます。
残ることはまずありません。
世界限定50点のうち5点くらいご用命いただくこともしばしば。
実店舗企画催事用ですからわがネットショップやブログではほとんど登場させていません。
今日は限定ではありませんがヘレンドのユニークな2008年発表作をどうぞ!
童話シリーズ。
「ピノキオ」、「長靴をはいたネコ」、「ブレーメンの音楽隊」。
一度「白雪姫」をご紹介しましたが童心にかえってインテリア
にいかがでしょう?
うらかん好みのすばらしい限定ティーフォーツーもきています。
オフィシャルサイトも充実させなければなりませんのでいつも
人知れずお納めされていくこんな希少品もこれからはどんど
んご案内していこうと思います。
■詳しくはネットショップを含め最寄の実店舗にお問い合わせ下さい。
アポニー各色
HEREND Apponyi
カラーバリエーションシリーズ第一弾でヘレンドのインドの華にご登場願いましたが
今日はその弟分のアポニーでいってみましょう。
アポニーグリーン(AV)、ピンク(AP)、イエロー(AJ)。
オレンジ(AOG)、マロン(AM)、ブラック(ANG)。
ライラック(AL)、ブルー(AB)、インディゴ(AIND)。
ターコイズ(ATQ)、最後が総元締めアポニーフラワー(AF:Apponyi Fleur)。
「もう全色集めたわよ。」
とおっしゃっていても何色か抜けていたりします。
ターコイズとインディゴは最近のnewカラーです。
今なら洋食器の創美にだいたい全色そろっていますよ~。
ローズシノワ
HEREND Rose Chinoiserie(RC)
じつにさまざまな作品群をもつヘレンド。
繊細かつ愛らしいアイテムといえばこちらが代表選手でしょう。
ヘレンド ローズシノワ
10pcsモカセット
ピンク・ブルー・グリーンの色使いが絶妙。
それぞれが落ち着きのある色合いで統一
されています。
ポットが二つあるように見えますが一番右
はクリーマーです。
そしてこの凝りに凝ったフォルム。
磁土を手で細い棒状にして飾られ
た脚やハンドル。
粘土で長~いヘビみたいなの一度
は作ったことあるでしょう?
ヌードルワークという技法。
装飾だけではなく、実用というところ
がまた素晴らしい。
カップに付いている葉も型ではありません。
手で作った葉をあとからくっつけているんですね。「手起こしの葉」とかいうとカッコ
イイです。
ここでのご紹介以外のアイテムはトレイとコーヒーカップ&ソーサーしか見たことが
ありません。
独自の世界をもった名品です。
ヘレンドのコーヒーカップ
ヘレンドはパターン名がイニシャルで表現されていてカップやソーサーの
裏に記されていることはご紹介しました。
シェイプ(形)も番号で記されます。
五桁-一桁-二桁で。一桁二桁はポットのフタのツマミの種類を表したりするための
枝番号ですからだいたい最初の五桁で呼びます。
一般的なティーカップなら、00724-0-00なので「ナナニイヨン」などと。
インドの華の707-0-00。
この「ナナマルナナ」っていうのがコーヒーの
スタンダードでしょうか。
代理店さんの主役というか。
ヘレンドのシェイプ図録では容量150ccと
なっています。
ソーサーがカップに対して大きめ。
ソーサーも707。
このカップの形のまま一回り大きいコーヒーカップ(容量160cc)もあってそちらは「ナナマル
ロク」。
ソーサーも706となって707とは形状もサイズも異なります。
でこれは719「ナナイチキュウ」。
カップの形やサイズは706と同様ですが
ハンドルが違いますね。
つまむのがあちら式です。
こじゃれたハイハンドルで独特の存在感
があります。
ちょっとだけややこしいのが「ナナイチキュウ」
に合わせるソーサーは「ナナマルロク」のソー
サーということ。共通なんですね。
ちなみに730「ナナンサンマル」という珈琲紅茶兼用タイプのカップにも「ナナマルロク」の
ソーサーを合わせます。
こんな不思議はまだまだ山ほどあります。
ですから店頭やネットショップで「アポニーグリーンのコーヒーカップあります?」ってお問
い合わせいただいてもお答えのしようがありません。
お買い足しなどでしたら裏を見ることのできる体勢でお問い合わせ下さいね。
「ウィーンのバラのナナイチキュウあります?」
などとお尋ねがあれば「むむ。これはお詳しい方に違いない。あるいは同業者か(笑)?」
いずれにしても間違いがありません。
モーニンググローリー
HEREND NY(Nyon)
ヘレンドのパターン名はそのイニシャルでカップの裏にもソーサーの裏にも
描き込まれています。
このブログでヘレンドをご紹介する際には極力略号とフルネーム?を表記する
ようにしています。
こちらの「モーニンググローリー」。
アサガオがアレンジされた上品なパターン。
すっきりしたイメージですてきです。
アサガオにかけた「輝かしい朝」という命名
もしゃれています。
全体のバランスのデザインが秀逸だと思い
ませんか。
白磁の美しさを活かした逸品です。
で、モーニンググローリーというパターン名なのに略号はNYってなにゆえ?
New Yorkではありません(笑)。
このパターンはヘレンドがスイスのニヨン窯から譲り受けたものだからNyon
となっているわけです。その略でNY。
日本代理店さんが「ニヨン」ではちょっとということで「モーニンググローリー」
と名づけたんでしょうか? 海外の代理店かもしれません。
いずれにしてもセンスのいい命名です。
フランケンシャルとブルーダイヤモンド
ヘレンド?
宝尽くし
HEREND POBO(Portes-Bonheur)
「宝尽くし」は代表的な吉祥文様で着物などによく見られます。
丁子、金嚢、小槌、七宝、分銅、隠れ蓑、宝珠、法螺貝、…。
ヘレンドのシノワズリシリーズに「宝尽くし」というパターンがあって大人気ですが
Sohbi創業以来2-3回しか入荷していません。
ヘレンド スペシャルペイント
581-8109
パターンのお手本ともなる陶板バージョ
ンです。
隠れ笠、丁子、巻物、本など忠実なもの
もありますがなんだか微妙にアレンジさ
れて別物になっているものもいろいろあっ
てバラエティ豊かな「宝尽くし」です。
色使いが絶妙。
こちらも入荷したら右から左の人気品です。
カップ&ソーサーにももっと描いて欲しいですね。
ヘレンド 狛犬
「洋食器の創美津田沼店ファイナル名品展」会場よりpart4
神社やお寺さんの境内に居ますね。石像の一対の狛犬。
まとめて狛犬と呼んでいますが口を開けている方が獅子、口を閉じている方が狛犬
というのが正しいそうです。
ここでいう獅子というのは想像上の神獣でライオンではありません。
麒麟などとともに伝説の動物として初期マイセンでもよく題材になっています。
口を開けるのと閉じるのとで、「阿吽の呼吸」の「阿-あ-」(最初)と「吽-うん-」(最後)
まで表してひいては永遠・宇宙まで象徴しているんだとかで壮大です。
昨日は天使でしたが狛犬は「神使」とも言われます。
前置きが長くなりましたが、ヘレンドの狛犬がこれです。
HEREND SJ-5309とSJ-15296。
こちらは「西安の黄(SJ)」の狛犬の一対。
洋食器の創美では右足上げと左足上げ
と呼んで区別しています。
どちらも口を閉じていますから「うんうん」
になっちゃいますね(笑)。
ヘレンドのシノワズリシリーズ各種で
左足上げ集合!! の図。
左から西安の黒、赤地菊、西安の黄、
西安の赤(ゲデレ)。
並ぶと超ユニークでしょ。
左のほうに餌をもっている人がいると
しか思えません(笑)。
親分登場。
G-5308はLサイズ。こちらもパターンは各種
ラインアップされています。
な~んか体型がネットショップスタッフの愛犬
太郎(パグ犬)に似ているような…。
でもこの手描き、たいへんですよぉ。
地色ももちろんハンドペイントですから。
さすがのヘレンドもインドを起源とする「阿吽」や「宇宙」までの深読みはできなかった
ようですがポーズで一対をデザインした点はさすが。
お玄関にお対で飾れば魔除け厄除け福は内で完璧!!