先日中国工場生まれのブルーイタリアンの入荷をお知らせしました。
来日のアイテムを早速チェックしてみたのですが
ぜひ今回の入荷分でお知らせしておかなければならないことがあります。
今回の入荷分で中国工場製のアイテムはティーソーサーとブレックファーストの
ソーサーだけでした。
あとは英国工場製。
移転間もないときによくあることですが元の工場で作った在庫が残っていてしば
らく両方が流通する様子です。
ですのでカップは英国製、ソーサーは中国製の英中連合のカップ&ソーサーにな
っています。
左のようにMADE IN CHINAと印字されたシールが貼ってあります。
はがすと右のように。
今までは左のようにMade in ENGLANDと製品
自体に印字されていましたがもちろんそれは無
くなりました。
が、Made in Chinaとは表記されないようです。
右上のようにSPODE DESIGNとなります。
タイ製ロイヤルコペンハーゲンにはなにも表記
されませんからノープロブレムということです。
ここまではOKでしょうか?
まだもう一つ洋食器の創美として必ずお知らせしておきたいことがあります。
お分かりいただけますか?
左がこれからの中国工場製、
右が以前の英国製。
そうです微妙にサイズが異なっています。
ほんの少し小さい。
深みもじゃっかん浅くなっていました。
施薬の際に工程上必ず残る三ヶ所の跡
はありません。
おそらくカップは本国にまだ在庫があったんでしょう。カップには
Made in ENGLANDと製品自体に表記されています。
そんなこんなで過渡期とはいえ混乱しそうですのでご案内いたしました。
一番気になることはティーカップ&ソーサーやブレックファーストカップ&ソーサー
をお買い足しの場合にソーサーのサイズと形状が微妙に異なるということです。
そういう事情ですのでなにとぞご承知おきくださいますよう、
どうぞよろしくお願いいたします。
マイセン ブルーオニオンのニューアイテム
Meissen BLUE ONION
800101-00239 Stand
マイセンでの「和」の提案は洋食器の創美がもっとも得意とする分野です。
すでになんどかご紹介しましたね。
そして同じくなんどか登場した「勇気あるバイヤー」がチャレンジアイテム
を発注してネットショップを含め全店にいきわたりました。
これです。
14.5cm×14.5cmで高さは約3cm。
もう一周り小さいのや丸いのもあるよう
です。
一人分の和食のおもてなしにぴったり
と思いついたんですね。
スクエアのプレートが流行ってますが
こちらは歴史が違います。
200年以上前から存在しています。
ちょうど先日津田沼店に入店したときにもありましたのでセッティングしてケータイ
画像をGETしてきました。
セッティングというほどではありませんがこんなのいかがでしょう?
ドラえもんのようなかわいい脚が見えますか?
もともとの用途はティーポットやコーヒーポットのスタンドです。鍋敷きみたいな。
そちらに一品。ナイフレストは箸置きに。リキュールカップに日本酒を。
伏せたカップを置いているのはバカラのヴォリュート。灰皿です。
お酒を嗜みだしたら薬味いれなんぞに…。
近頃は犯罪者のような扱われ方ですが、禁煙でなければどうぞご一服。
ヘレンド シノワズリその3 限定バージョン
2007年 Limited Edition ”GRUE”
ティーフォーツーで世界限定100セットの2007年新作です。
お正月にご紹介した”GEPS”と同様のコンセプトですね。
似たようなタイプなのにわざわざ登場させた
のは限定品ということもありますが、
例の唐子(マンダリンともいいます)がえらい
ことになっているのがその理由です。
シノワズリシリーズのカップのハンドルには
唐子、狛犬、蜥蜴の三種類の意匠があります
が全身「金」はこれだけではないでしょうか。
その分、脚はすっきりさせていますが。
だってこんなです。ポットのハンドルと注ぎ口も。
つまみも。
じゃっかん息苦しそうに見えるのは裏管理人だけでしょうか(笑)。
すてきなマイセンの陶板
先日の津田沼店の「新春マイセン・ヘレンド市」ですてきな陶板がありました
のでご紹介します。
ところで
洋食器の創美が扱ってきたマイセンの陶板(Plaqueプラーク)は何種類くらい
あるでしょう?
想像がつかないので商品登録数を調べてみました(単品管理ですから正確)。
なんと401種類ありました。
今「陶板展」などで実際に各店にあるのは120種類くらいです。
そんなに数多く見てきて目に留まったのがこちらです。
じゃ~ん。
”Meeresspiegelung”(931358/95m12)。
直訳すると”海面への反射”。
邦名は「海」。なんかそっけない命名ですが
かえってシンプルでいいかも。
デザイナーはH.ベルナー。
1991年の発表です。
かなりな境地に達してからの作品ですね。
陶板本体のサイズは30cm×43cm。
水平線を上げて海を9割弱にした構図。海面への太陽の反射、煌きを描くことで
空も表現したかったのでしょうか。
このように全体をぼかしで表現しきるデザインを定番化することはほんとうにたい
へんなことです。きっとベルナーもあまり製品化のことまで考えずに考案したので
はないかと思います。
アトリエ作品という部門になりますがこれを元デザインにして同様に描くのは相当
の専属熟練ペインターでなければまず無理です。
焼成して色調も変化するわけですからね。
以前ご紹介した「ドンキホーテ」も「狩人のほら話」も「真夏の夜の夢」もぜんぶハインツ
・ベルナーのデザインです。
戯画化もメルヘンも写実も天才のなせる技。
それを受け継ぐ伝統。
いいです。
エインズレイのティーフォーワン
Aynsley発
ちょっとめずらしいアイテムがあります。
洋食器の世界で ‘Tea for 2’ はよくみますが ‘Tea for 1’ はあまり聞いたことありま
せんでしょ?
エインズレイに面白いアイテムがあります。
これです。
こうです→
カップにお一人分容量のティーポットが乗っかってるんですね。
アイデア商品のように思われがちですが贅沢な発想です。
ちなみにこちらのシリーズは「チェリーブロッサム」。
洋食器に「桜」のパターンはめずらしいです。
合格祝いの贈り物をお探しのかたによくおすすめしました。
次男坊が今春二回目の大学受験。
合格祝いというより合格祈願・・・。
ブルーイタリアンご一行様
2008年初荷第二弾。
年明け早々続々とご来日。
洋食器の創美ネットショップ超絶人気のスポードのブルーイタリアン1000名様
の団体様ご到着です。
いつものようにみなさま来日なさるなり速攻帰化なさい
ます(笑)ので受け入れご希望のかたはお早めに。
ティーカップ、プレート19cmと27cmにオートミール。
主力のかたがたがメインです。
ひっぱりだこのティーポット様も。
こちらの団体様は移転新設ピカピカ中国工場生まれですから中国から英国に
渡って本国での厳しい検査に合格されてからまたまた遠路はるばる日本まで
お越しになった第一陣でいらっしゃいます。
made in Chinaだからお安くできているわけではありませんのでご心配なく。
以前ご説明しましたがブルーイタリアンはみんなそうなったわけです。
本国の検品はより厳格ですからご安心くださいね。
このかたがたが今回の団体様の主力でいらっしゃいます。
みなさまこちらでお待ちです。
津田沼店の「マイセン・ヘレンド市」
「新春マイセン・ヘレンド市」津田沼店
今日から新春恒例「津田沼マイセン・ヘレンド市」開催です。
14日(月)までの6日間限り。
洋食器の創美最強最大の「ヨーロッパ名陶名品展」のローテーションの谷間に
目をつけた「ヨーロッパ名陶名品展」用のマイセンとヘレンド独占企画です。
初日なのでその応援で来ています。
マイセンはテーブルウェアはもちろん人形、陶板
すごいことになっています。
時節柄、マイセンやヘレンドの逸品が
なんと「公開福袋セット」になっていたりして裏管理人
もびっくりです。
一例をご紹介しようかと思いましたが過激すぎるので控えることにしました。
ヘレンドもシノワズリから限定品までまず他ではみられない名品が目白押し。
これだけの逸品が気軽にしかもお安くっていうのは洋食器の創美でもなか
なかあることではありません。
千葉県のみなさま。
ご招待状とか堅苦しいことはいいませんのでぜひお気軽にお立ち寄りください。
駐車場?何台でも大丈夫です。
洋食器の創美 津田沼店一同大歓迎でございます。
ベッキオホワイトのカップ&ソーサー
リチャードジノリのベッキオホワイトの人気については何度かお話しました。
ネットショップでもベッキオホワイトだけで60アイテム近いアップ数ですが、
肝心のティーカップとコーヒーカップをここ数ヶ月切らしていました。
今週ようやく入荷します。
年末のご一行様に乗り遅れていたんですね。
ティーカップ&ソーサーとコーヒーカップ&ソーサーLとコーヒーカップ&ソーサーS。
これでやっとそろい踏み。
コーヒーは圧倒的にLサイズが人気です。
ちなみにジノリは「コーヒーカップ&ソーサー」というとデミタスサイズを指します
(わかりやすくするために「S」としていますが)。
エスプレッソ発祥の国としてのこだわりだと思っています。
そんなこんなで2007年最終便と2008年初荷便でベッキオホワイトご一行様勢ぞろい
なさいました。
オールドノリタケ
Old Noritake
洋食器の創美(Sohbi)の「洋食器」はヨーロッパの工房の洋食器を指しますが、
一般的には洋食をいただくのに使う食器全般のことですね。
今日ご紹介するオールドノリタケはちょっとややこしい?
日本で制作されて初めて海外に輸出された洋食器の里帰り作品です。
元祖和製洋食器とでもいえばいいでしょうか。
日本は欧米からみて磁器に関しては本家でもあるわけですからよけい混乱します。
アンティーク部門として10年くらい前から洋食器の創美でもオールドノリタケを
扱っています。
その多彩なラインアップには驚きを禁じえません。
ニューヨークにNoritakeの母体、森村ブラザースが設立されたのが明治11年(1878年)。
第二次世界大戦勃発までのたった50~60年の間に日本人の感性の豊かさと技術の高さ
が炸裂します。
「ハンドルを付ける技術にもっとも苦労した」というのは有名な話です。
和食器ってハンドルありませんもんね。
「洋食器を作って輸出する」という発想自体がすばらしいではありませんか。
細かい作品紹介や歴史についてはまたいずれご案内いたします。
空襲による工場やデザイン帳などの焼失。出征による職人の離散。
この約半世紀に凝縮された文化的産業は一瞬にして消え去ってしまうわけです。
欧米にも数多くのコレクターがいて文化的価値も見直されています。
日本にも著名な研究者や収集家がいらっしゃって
逆輸入里帰り現象が起こるのも当然です。
いずれも盛り上げ技法の逸品。
どうです、日本人の感性が生きていますでしょう。
手作業の極致。
構図と色合いのバランスにご注目です。
床の間に・・・。
エッチングがみごとなティーセット。
(薬品で腐食させるこの技法は現在使われません)
「金」を渋く表現するためにたいへんな手間をかける
ところがまたすばらしい。
太閤さんが喜びそう(笑)。
オークションなどでも見かけるようになりました。
日本製の輸出品ですからバックスタンプの変遷も明確です。
洋食器の創美では「アンティーク展」中心に出品しています。
クリストフル
Christofle since1830
洋食器の創美が扱うカトラリー(スプーンやフォーク・ナイフなど)といえば創業以来
クリストフル一本といっても過言ではありません。
全盛期は月6000本以上ご用命いただいていました。お客様がすごい。
クリストフルを選んだ理由は
①シルバーウェアのトップブランド
②実用性
③アイテムの豊富さ
④安定した供給
⑤価格
に集約されます。
クリストフルが実用的なのはシルバープレート(わかりやすくいうとメッキです)の
技術がすばらしく(もちろんスターリングシルバー製品もラインアップしています)、
親子二代は楽に使える点。
銀メッキといっても40ミクロンの厚み(スプーンの丸みの部分やフォークの先はよく
擦れるので60ミクロン)ですから剥げることはありません。
左マルリー、右アリア。マキシムの注文で始まった伝統的シリーズとモダンデザ
インの代表です。
上からアリア、パール、マルリー、マルメゾン。
どれもカトラリーのデザインのスタンダードとな
っていますね。
使うとほんとにいい感じです。気分上々。
いつのまにか紛失してまた6本買い足しとかを
繰り返すくらいなら一生ものを使うほうが安上がり。
使いこなしたシルバーが本物です。
ピカピカポリッシュ状態は使っていない証拠。
クリストフルのことを語りだしたら止まらなくなります。
それぞれの使い方、無駄にならないそろえ方、一番簡単なお手入れの仕方…。
「贅沢かしら?」っておっしゃってもすでにお持ちのカップが本来シルバーカトラリー
を合わせるのがふつうなんですよ。
ご予約販売ですのでネットショップではアップしていません。
ご興味がおありでしたらぜひ洋食器の創美の実店舗でお尋ねくださいませ。