マイセンの光沢金

Meissen Glanzgold
マイセンなど手描きの金彩は焼成中に釉薬としっかり結合します。
窯から出てきたときはくすんだ黄土色。
その後の磨き作業によって光り具合(ツヤ消し状からピカピカ状まで)を調整するのが
金彩磨き職人。海の砂やめのうスティックなど磨く道具で変わるそうです。
要するに焼成後に「磨き」の工程が必然。
で。
マイセンにはもう一つ秘蔵の金があります。
「光沢金(グランツゴールド)」と呼ばれる独自の金。
19世紀のマイセン発展の功労者H.G.キューン(1833年-1870年のマイセン工場長)が
開発した魔法の金。
化学者でもあったH.G.キューンは「酸化クロムの緑(下絵用グリーンの絵の具)」も発明
したひじょうに功績のある人物です。
なにが魔法か?
焼成中の炉のなかで自らかが焼きを放つのがグランツゴールド。
磨き不要。
グランツゴールドが駆使された現役代表選手がこちらです。
マイセン B-FORM  洋食器の創美 マイセン X-FORM  洋食器の創美
左:B-Form。右:X-Form。
このようなバロック様式の作品に用いられるのがお約束。
梨地状のツヤ消し風味は施釉のしかたで表現します。
ちなみにB-FormとX-Formはバリエーションが豊富ですからコレクションの際は
マイセンに詳しいショップをみつけることが先決です。
たとえば洋食器の創美のような(笑)。
ほんの一部アップしています。

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