金彩ってはげますか?

金ははげるからいやなの。」
ということで、カップの縁などに金彩のないタイプからお選びになります。
それはそれでいいのですが。
金がついてるとチンできないでしょ。」(絶対無理ですね)
金は取れますでしょう?」
とっても気になさいます。お安くはないですから慎重になりますね。
「お願い。絶対に取れたりしないって言って。」みたいにお尋ねがあるときもしばしば。
無情にも。
「取れます。」と申し上げるようにしています。
転写の金は毎日使っていると思いのほか早めに薄くなってきます。
日常使いのマグカップの金縁が半年くらいでスケスケになったことがあります。
潔癖症の同居人の洗いかたも問題があります。
①とにかく使ったら早く洗う
②シンクにまとめて浸け置かない
③泡たっぷりのスポンジで撫でるように洗う
なかなかできそうでできないことばかりですね。
でも少しの「愛」が必要です。
手洗い必須。拭きあげ自然乾燥必須。
そうすれば一代で金がなくなっちゃうようなことはまずないと思います。
スポード トラップネルスプレイズ_02  洋食器の創美
手描きの金彩も扱い方はもちろん同様です。
でもマイセンやヘレンドで金縁がとれるくらい使い込むのは至難の業。
よほどのことがないかぎりまず大丈夫。逆にカッコイイです。使っている証。
マイセン ホワイトローズ  洋食器の創美
「ハウスブランド」という言葉があります。
親子代々使い続けている洋食器のシリーズのことです。すごく大事にするわけです。
それにこたえるために作り続けるところが伝統的洋食器の良さだったんです。本来。
で、大切なお客様には代々使い込まれた食器でサービスするそうです。たとえ金が薄くなって
いても。
おもてなしレベルが高いほど。
そういうものなのですね。
シルバーのカトラリーも購入時点を基本にするのは無理な話。
だってその解決方法は「絶対に使わない」しかありません。
使い込んだシルバーがほんとうの食器としてのシルバーなんです。
気になるならそれなりに大切に扱いましょう。
気にならないならどんどん使って永く大事にしましょう。
どちらでも食器は喜びます。

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