KPMベルリン(Konigliche Porzellan Manufaktur)
ベルリン王立磁器製陶所 since1763
KPMを語るとき。
プロイセン国王フリードリヒ2世なくしてその歴史は語れません。
ヨーロッパの名窯はほどんどが王立。
こぞって磁器制作をわが国で。って競っていたから当然です。
ただし。
他の王立と生い立ちが異なる点があるのです。
それは。
国王自らがブランデンブルグ選帝侯時代の紋章を窯印とし、燃料調達から職人の地位・報酬までことこまかく直接指示して経営された点です。
要は。
産業・文化の国策の一環としてひじょうに熱心に取り組んだということではないでしょうか。
西欧で初めて硬質磁器焼成に成功したのがザクセンのマイセンであったことは何回かご案内しました。
その磁器焼成成功の立役者がJ.F.ベトガー。
実は。
そのベトガーはもともとプロイセンにいた錬金術師だったのです。
「悔しい~。」かったはずです。きっと。
で、気合入れたんでしょうね。
ドイツの歴史上最高の国王として誉れ高いフリードリヒ大王が本気になったわけですから強力です。
ノイジェラット56。
これ裏管理人も大好きなロココ様式そのものでいながら落ち着きと風格のあるノイジェラットの64番。
KPMでは、フォルムの呼び名に番号をつけてパターン名としています。
00っていうとそのフォルムの白磁。
装飾に手間がかかるほど数字が大きくなります。
ノイジェラットは64番が最上級。
今日はKPMベルリンの歴史のお勉強ということで。
洋食器の創美はKPMベルリン大得意ですから今後もどんどんご紹介していきますからお楽しみに。