磁器焼成の第一段階「磁土の成型」。
お約束通り、パグが一月のヨーロッパ研修で撮ってきた写真を使ってマイセンのロクロ師の仕事ぶりのご紹介です。
「うちのご主人様ちゃんと撮ってるか心配・・・。」
マイセンは今でも足で蹴るロクロを使っています。
ほんとにどの工程も熟練の手作業です。
「さ~て今日は一発X_Formの17582でも作るか!!」
「足元見てよ。優雅に水面をすすむ白鳥とおんなじだよ。」
「こうやって。簡単そうにみえる?次にはめ込む型の形がよくわかっていないとできなんだよ。厚みも計算してやってるんだから。」
「さ~て。なかなかいい感じ。はずして。っと。」
「おりゃ。第一段階。ビーカーみたい?」
「これからこれから。ちょっと黙ってみててみ。」
右にちらっと見える円柱状の石膏がカップの型で、そこにはめ込むおおもとを作っていたのです。
「こうやって17582の型にはめこんで。と。」
「で。この型用の雄型をはめてグルングルンと。」
「ほら。押しあてて回したからこうなったよ。」
「型からはずしたらカップ本体完成。」
「どや。このあと脚とハンドルつけるんだよ。」
「そういえば、お嬢さんの上司がブログとかで第一焼成で16%前後収縮するとか知ったかぶりしてただろ?」
「うしろの棚に並べてあるからよく見ておきな。けっこう小さくなるだろ。厚みとか均一に成型しないと割れちまうんで新入りなんかにゃできねぇ作業なんだぜ。」(なんだかだんだん言葉遣いが・・・。)
左2つが焼成前。右2つが焼成後。大きさの違いがおわかりでしょう。
最初のカップの形を成型するだけでもこんなにたいへんなんです。
この前には最高のブレンド最高の状態に寝かせた磁土を作る職人も。
分業です。
大島紬などの日本の伝統工芸品と似ていますね。コストかかります。
お高いわけです。
パグが一生懸命撮った手描きの工程の写真もありますから後日続編。
で。工場出るなり。
な、研修です。