復興に向けたマイセンの本気度が強力だったこともあるでしょう。
戦後の東ドイツにとっては外貨獲得の国家事業でもあったはずです。
だって国威高揚っていうか、東ドイツ時代のオリンピック選手ってすごくなかったですか?
がんばったら生活一生保証みたいな。
国のバックアッププロジェクトでもあったことは想像に難くありません。
不自由のない環境を得た天賦の才能と努力の技術を兼ね備えたアーティストたち。
そりゃあもうどんな化学反応が起こるか推して知るべし。
アトリエを与えられ、自由に作品を創作し、定番(商品)化を推し進め・・・。
ちなみにこのころの製品化されていない彼ら自身の手による作品はウニカート(一点もの)
として残っています。
アラビアンナイト、真夏の夜の夢など現代マイセンの傑作が次々と発表され、世界中の
磁器愛好家から絶賛され、新生マイセンとして完全復活を遂げることになります。
伝統の25万種類を生かしたまま新作が次々に発表されます。
この五人組以降の作品を「現代マイセン」と呼びますが、タイトルにしたようにすでに
半世紀の時が過ぎ去りました。
もちろん彼らはすでに引退しシュトレとツェップナーは人生もリタイヤしています。
未来のマイセンをリードする才能豊かなアーティストは次々に生まれていますが、
復興にかける敗戦国という時代背景あってこそのエネルギーを発揮するのは並大抵
のことではないでしょう。
「現代」って第二次大戦後が一般的でしょうか。
一ブランドの中で現代とその前で区切りがあるってすごいと思いませんか。
綿々といまも現代マイセンは息づいているのです。
Sohbiスペシャル画像データからふと五人組人形の画像を見つけて思わずツラツラと
とりとめのない記事になりました。
五人組結成とほぼ同時ににオギャーと生まれたうらかんとしては、そのうち現代マイセン
もアンティーク扱いになる(実際出始めています)のかとマイセンの歴史の重さを再確認
した次第です。
アンティークうらかんって落札価値あるんだろうか(笑)?