根強いファンが多い名窯KPMベルリン。
磁器絵付けがご趣味の方にはKPMベルリンの白磁が絶大な人気です。
花絵付けの繊細な美しさ。
アンティークの世界では陶板(プラーク)を始めマイセンをも凌駕するすばらしい手描きの
作品が憧れの的でもあることがその人気につながっているのでしょう。
マイセンの白磁は入手が難しいですしね。
一度ご説明しましたがKPMベルリンの場合はシェイプ名のあとが00となるのが白磁です。
KURLAND(クアランド)の00です。
クラシックなスタイルのKPMベルリンを代表するシェイプ。
18世紀後半から19世紀前半のいわゆる古典主義。
シンプルで正確なフォルムと数珠模様とリボンカーテン
の凝ったレリーフ。
描き手の意欲を誘う優れた造形です。
そしてとても使いやすいです。
←クアランド00のティーカップ&ソーサー
アイテムも豊富です。
もちろん白磁のまま使っても贅沢な雰囲気が楽しめます。
KPMベルリンの熟練ペインターの手にかかるとこうなります。
←繊細なタッチと金彩が豪華なクアランド74。
ポーセリンアート。
絵付けがご趣味の方からのお問い合わせが多いのもうなづけます。
左上から時計回りで
KURLAND/クアランド、BERLIN/ベルリン、
ROCAILLE/ロカイユ、URANIA/ウラニア、
NEUGLATT/ノイグラット、ARKADIA/アルカディア。
ロカイユとノイグラットは1700年代のロココ代表です。
洋食器の創美はKPMベルリン大得意です。
お取り寄せになることがほとんどで半年以上かかったりしますがご注文は絶えません。
詳しくはネットショップのKPMベルリンの白磁特集でご覧いただけます。
ちなみに洋食器の創美はポーセリンアート教室も運営しています。
KPMベルリン
KPMベルリン(Konigliche Porzellan Manufaktur)
ベルリン王立磁器製陶所 since1763
KPMを語るとき。
プロイセン国王フリードリヒ2世なくしてその歴史は語れません。
ヨーロッパの名窯はほどんどが王立。
こぞって磁器制作をわが国で。って競っていたから当然です。
ただし。
他の王立と生い立ちが異なる点があるのです。
それは。
国王自らがブランデンブルグ選帝侯時代の紋章を窯印とし、燃料調達から職人の地位・報酬までことこまかく直接指示して経営された点です。
要は。
産業・文化の国策の一環としてひじょうに熱心に取り組んだということではないでしょうか。
西欧で初めて硬質磁器焼成に成功したのがザクセンのマイセンであったことは何回かご案内しました。
その磁器焼成成功の立役者がJ.F.ベトガー。
実は。
そのベトガーはもともとプロイセンにいた錬金術師だったのです。
「悔しい~。」かったはずです。きっと。
で、気合入れたんでしょうね。
ドイツの歴史上最高の国王として誉れ高いフリードリヒ大王が本気になったわけですから強力です。
ノイジェラット56。
これ裏管理人も大好きなロココ様式そのものでいながら落ち着きと風格のあるノイジェラットの64番。
KPMでは、フォルムの呼び名に番号をつけてパターン名としています。
00っていうとそのフォルムの白磁。
装飾に手間がかかるほど数字が大きくなります。
ノイジェラットは64番が最上級。
今日はKPMベルリンの歴史のお勉強ということで。
洋食器の創美はKPMベルリン大得意ですから今後もどんどんご紹介していきますからお楽しみに。