これもロイヤルコペンハーゲンですよ。

皆様こんにちは。
台風一過、今日の西浅草は
大変蒸し暑うございました。
今日は変わり種のロイヤルコペンハーゲンを
ご紹介致しますね。
アンティーク RCPアルミニア①創美ネットショップ
ロイヤルコペンハーゲン アルミニア・テネラ 角トレー17cm
製造年代1970年頃 軟質陶器素材
ロイヤルコペンハーゲンと言えば1775年設立、
240年以上の歴史を持つヨーロッパを代表する陶磁器メーカー…
硬質磁器にブルーの下絵付けを施した食器がとても有名です。
実はロイヤルコペンハーゲンも波瀾万丈の歴史を背負っております。
アンティーク RCPアルミニア②創美ネットショップ
バックスタンプから1969-1973年の製造分だと確認できます。
次にこれはどうでしょうか?
アンティーク RCPアルミニア③創美ネットショップ
ロイヤルコペンハーゲン アルミニア・テネラ 角トレー23cm
アンティーク RCPアルミニア④創美ネットショップ
あれれ、バックスタンプがロイヤルコペンハーゲンではありませんね。
ちょっとややこしいのですが、もう少しお付き合いください。(笑)
品名にある、アルミニア(ALMINIA)はもともと
1863年にデンマークで設立された民間の製陶会社です。
1868年には王立ロイヤルコペンハーゲン窯は経営難から
ある民間の会社に大量の株式を売却することになりました。
1882年にはアルミニアが経営状態が大変良好で事業拡大のため
磁器の生産を目論み、ロイヤルコペンハーゲン窯の買収に踏み切るのです。
そしてアルミニアはブランド名を統一せずに
ロイヤルコペンハーゲンの名前を残したのです。
その後1969年にはアルミニアのブランド名が先に市場から
消えてしまう事になるのですが…
そうなる前の1958年から60年代にかけて
軟質陶器に若い女性ペインターが伸び伸びと絵付けをした製品が
作られました。
それが、アルミニアのテネラシリーズなのです。
アルミニアのブランド名が消えたあとも
ロイヤルコペンハーゲンブランドで製造が続きましたので
同じ商品のシリーズでバックスタンプが異なるものが存在するわけです。
まあ、能書きは別にして
アルミニア・テネラですが何とも味わい深いと思いませんか?
当然現行品では手配できず、アンティーク商品のマーケットのみ
流通するものなので、わざわざ探さないとお目にかかれませんが。
創美の名品展催事などでも忘れたころにポロリと入荷します。(笑)
ロイヤルコペンハーゲンの歴史とセットで
頭の片隅に入れてみてくださいね。
ロイヤルコペンハーゲンの波瀾万丈の歴史は続きがあるのですが
皆さんも読むの疲れましたでしょう?(笑)
またの機会にお話ししたいと思います。

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