皆様こんにちは
やっとゴールデンウィークが終わりました。
来たる5月11日(水)~15日(日)まで
創美合羽橋店において
特別催事「ヨーロッパ名陶名品展」を開催致します。
同時開催でロイヤルコペンハーゲン特集も開催!
デンマーク製のヴィンテージ商品を中心に
お買得価格で大放出いたします。
今日は名品展に因んで
変わり種(笑)をご紹介しますニャー。
Schwarzburg工房 ウニカート作品 「ガーデンキャット」
高さ39cm×幅22cmとボリュームがあります。
作者名は記事の終わりの方で出てきますので最後まで読んでネ(笑)
シュワルツブルグとはもともと工房名でした。
1882年にウンターヴァイスバッハ(いかにも独語ぽい)窯が創業しますが
その後、マックス・アドルフ・ファイファーを技術責任者として招聘。
この男、後年マイセン磁器製作所の監督を務めた
20世紀初めのドイツ芸術界でかなりのキーマンだった人間です。
ファイファーがドイツ工作連盟のメンバーであったことが
ウンターヴァイスバッハ窯の方向性を決定します。
安定した利益を望める食器生産より芸術性を取ったのです。
「磁器芸術の為のシュワルツブルグ工房」と名付けた芸術部門を
独立させ、狐のマークを窯印としました。
シュワルツブルグ工房(窯)はドイツ圏の民間窯にあって
革新的な磁器作品を世に送り出した素晴しい窯です。
1910年にはブリュッセルの国際万博にて金賞を獲得します。
シュワルツブルグは一気に名声を得ました。
そして、ここで制作活動したアーティスト(主に磁器彫刻家)はその後
マイセンなどの王立系窯やローゼンタールにも移り活躍したのです。
窯印の狐マークです。
しかし1913年にファイファーがマイセンに移籍、1929年には
米国大恐慌の影響もありシュワルツブルグ工房は解体されてしまうのです。
ところが、実はウンターヴァイスバッハは現在も存続しており
近年シュワルツブルグ工房も復活しました。
マイセンを引退した磁器アーティストなども創作活動をしているようです。
サインと刻印が見えますでしょうか?
マイセンで現代的な人形のジャンルを確立したペーター・シュトラング氏です。
彼の制作した一点モノの作品です。
マイセンと縁のある工房ならばシュトラング氏の活動の場に相応しいでしょう。
見れば見るほど味のある不思議なディティールの作品です。
どうでしょうか皆様! いろいろあるものですよね。
ながながマニアックな話ですみません。読んでいただいて有難うございます。
名品展はモチロン古典的な正統派の磁器工芸品中心の催事ですが
なかにはこんなモノも入荷することがあるという事で…
見るのはタダですから(笑)遊びに来てみてください。
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