白磁白磁といいますが、Rジノリのベッキオホワイトのようにそれ自体がシリーズとし
て認知されて主力ラインアップになっている白磁とKPMやフッチェンロイターの白磁
のように絵付け前の磁体としての白磁があります。
わかりにくいですか?
ですね。
どんなに装飾されていても元は白磁ですからどこの窯にも存在するわけですが、
商品として流通させるかどうか、っていえばいいでしょうか?
マイセンにも波の戯れホワイト、ホワイトレリーフという白磁製品がありますね。
かたや、
マイセンには世界一数多いラインアップのノイエアウスシュニットというシェイプ
があります。その種類750以上!!
でも、
その白磁は出回りません。
むか~しむかしマルコリーニ時代(1774-1814年工場長)に七年戦争の影響で
さすがのマイセンも経営が厳しくなり、白磁を販売したことがあります。
そうなると、
当時はハウスマーラーといってどこの窯にも属さない腕のいい絵付師がたくさん
いましたからみんなマイセンの白磁に絵付けしますよね。
描きあがったら裏にはマイセンマーク。
いわゆる”外絵付け”が氾濫してしまう結果になりました。
ですからマルコリーニ時代のアンティークマイセンにはすばらしい作品が多いですが、
ほんとうにマイセンで描かれたかどうかを見極めなければなりません。
そんな苦い経験があるからでしょうか?
ノイエアウスシュニットの白磁はめったに市場に姿を見せません。
799801/00633
プロアマ問わずポーセリンアーティストにとってはKPMかマイセンの白磁で自らの作品
を創作することは憧れです。
そこでマイセンはこれをHOBBY COLLECTIONと名づけてたまに世にリリースします。
↓識別できるようにこういうバックスタンプになります。
00633のティーソーサーでの撮影ですから613の刻印が見えますが、お気づきですか?
スクラッチが一本入ってます。
念には念を入れてB級品の白磁しか出さないという姿勢の表れです。
ということになっています。
変な言い方をしているのは、これがまたどう見てもB級品に見えないというかいつも”難”
が見つけられないんですね~。
どこかなにかあるのかもしれませんが、うらかんはB品ではないと思っています。
あくまでも私見ですよ!
じつはマイセンもこのシェイプの白磁を正式にリリースするという噂もあります。
そうなるとHOBBY COLLECTIONという文字とスクラッチは無くなり、きっとあの独語
で「白」の意味のヴァイスという文字が描き込まれるのかもしれません。
もう一つ。
波の戯れホワイトやホワイトレリーフのデコレーションNoは無装飾を表す000000でしょ?
000000/29633なら波の戯れホワイトのティーカップ&ソーサー、
000000/26633ならホワイトレリーフのティーカップ&ソーサーというふうに。
ですからね。
その暁には、
799801/00633じゃなくて
000000/00633ってなるんじゃないかって、またまたうらかん勝手読みはどうよ。
オタクっぽい記事ですな(笑)。
もうすぐアップします!!
やっぱり商売ですな。