「洋食器の創美津田沼店ファイナル名品展」会場よりpart2
語りつくすには店のPCの前で作業する時間がとても足りません。
店にいると「いらっしゃませ~。」と本能で体が動いちゃうんですね。
泣く子も黙る「幻の陶磁器」フランス国立磁器製陶所セーブルのビスケット人形。
今津田沼会場に三体ほどありますがこれいいです。
セーブル ビスケット人形 「シーソー」 1766年デザイン ソフトペースト
彩色しない磁器人形。
贅を尽くしたフランス宮廷食卓文化のなかに砂糖菓子をデザートとして供する習慣
がありました。いろいろな形に固めた砂糖をサービスしてポキポキ折りとって食べた
んでしょうね。
当時は砂糖は貴重品ですから権勢を誇示する意味もあったわけです。
それを磁器で表現したのがこのセーブルのビスケット人形です。
施釉せずに砂糖の質感を再現しています。
彩色せずに光の陰影だけで細部にわたってここまで造形するこだわりと技術。
型だけではなく彫刻師がさらに彫りこんでディテールを仕上げるのだと思います。
そのアイテム数は約2500種類。
そのなかでもこちらの作品は「ソフトペースト」と言われるセーブルの伝統の軟質
磁器で作られていて明るく美しい「白」となっています。
セーブルのビスケット人形にマイセンの人形絵付師のマイスターが彩色したらどん
な素晴らしいフィギュアができるか想像してみたくなりませんか。