Meissen Crossed Sword (decoNo825009)
マイセンの剣のマークは有名です。
1722年にマイセンの検査官の提案で採用されたと言われています。
それまではAugust Rex(アウグスト強王)の頭文字ARを組み合わせたマークでした。
以降、責任者が替わるたびに微妙に変化しながら今日まで受け継がれています。
剣マークの変遷のおかげでアンティークの年代考証も可能となるわけです。
つきつめてご説明し始めるとえらいことになりますからここでは割愛。
そんな双剣マークがパターンとなったシリーズがあります。
グローサーアウスシュニットのフォルムに描かれ
る双剣はもちろん下絵付けです。
ちなみに製品の裏の双剣マークもすべて手描き
です。2~3名の専属ペインターが居るんですよ。
明けても暮れても製品に剣のマークを描き込ん
でいるんですね~。下絵で。
失敗しても修正ができない下絵付けですから
かなりの熟練を要します。
洋食器の創美では「双剣」と呼んでいるこちらの825009の絵付けはそのペインターが描くんでしょうか?
よく考えたらバランスよく描き込むのけっこうたいへんそう。
少しでも位置がずれたり剣が長くなったりしても修正できませんからあなどれない技です。
美しいフォルムのグローサーアウスシュニットあればこそのシリーズですね。
マイセン磁器質のきめ細かさと伝統の下絵付け。
おすすめです。
そういえばこんなのもありました。
2003年のマイセンデイズで発表されたSword Megaと
Strewn Swords。
decoNo77a004と77a005
こちらはAquatintaといわれる銅版転写です。
「マイセン。おまえもか。」とトレンドに乗ったマイセンに
少なからずショックを覚えましたがフェイドアウトしつつ
あるようです。