先日、春らしくポートメリオンのボタニックガーデンをご紹介しましたが本日は
「花」にちなんでセーブルよりこれまたすごいアイテムをどうぞ。
Sevres Cesta tulipia pintada (Painted Tulipe basket)
ルイ15世の公妾ポンパドール公爵夫人は日本の歴史でいう側室のような立場
ですが国王の寵愛を一身に受けて政治的な力ももった才色兼備の女性です。
現フランス国立セーブル磁器製陶所が生まれたのもポンパドール夫人のバック
アップがあったからということも以前ご説明しました。
そのポンパドール夫人のお気に入りの一つがチューリップ。
自らの手で育てたかどうかはわかりませんが丈夫な球根のチューリップなら下々
の者を使うことなく手をかけたかもしれません。
庭のチューリップを愛でつつ、我が部屋でも楽しみたいと思いつきすてきな花鉢が
必要になったんですね。
はたと思いついたわけです。
「私の肝いりでフランス王立となったセーブルに作らせよう」と。
・・・このあたりのくだりは例によって裏管理人得意の推測です。
でこんなのができてきました。1755年頃です。
高さ12cm/直径18cm
チューリップベース。
写真ではわかりにくいですが実はひじょうに複雑な
造形になっています。
下半分は円じゃないんですよ。球根のようなくびれ
があります。
金彩とレリーフで表現されたチューリップ。
拡大して確かめてみてください。
花の部分の文様は「百合紋」と呼ばれる高貴な文様で
いろいろなところに用いられていますね。
チューリップはユリ科です。
形も文様も使う目的もチューリップ。
使う人はポンパドール夫人なので彩色はかの有名なポンパドールピンク。
絶品です。
底に穴が空いていないのが心配ですが。
またまたお値段ですか?
30-40本のチューリップの花束を1000束くらいプレゼントできます(笑)。
ちなみに今在庫あります(汗)。
SECRET: 0
PASS: 74be16979710d4c4e7c6647856088456
今なら藤沢の名品展で実物がみられますね。
裏管理人さんより一日遅れて訪問いたしました。
インオエリアルガーデンともども見事なお品でした。ぜひともお近くのかたは鶴が丘八幡宮のお花見帰りに足を伸ばして訪問の価値ありです。
大変よい狩猟画のソーサーがちょっと気になったのですが、以前みたことがあった狩猟画のパンチボウルにかかれた鹿の絵と比べてしまって見送りました。
もっともそのパンチボウルのお値段、上のセーブルが色違いで赤・白・黄色とそろえられるぐらいのクラスでしたので比べることが無理なんですけどね。
SECRET: 0
PASS: 65b2d82d859fa9f510c101899fd12fca
あらあらG様どうもお久しぶりです。
いいものを知っちゃうとなかなか難しいですね。
妥協するようなイメージになりますし。今後も「出会い」を大事に末永くよろしくお願いいたします。