ROYAL WORCESTER since1751
英国の窯ではもっとも歴史のあるロイヤルウースター。
面白いとういか興味深いことはたいへん手間がかかる芸術的部門のシリーズが
現在もっとも有名ということです。
19世紀から20世紀前半にひじょうに凝った作品を制作していたことはあっても、
現状の商業ベースで採算が取れなかったり、職人がいなかったりで今はポピュ
ラー作品を中心に商品展開しているのがほとんどの窯の実情です。
特に英国窯はその傾向が強いです。
ところが。
ロイヤルウースターといえば?
思い浮かぶのはこちらのペインテッド
フルーツではないでしょうか?
芸術的なまでに昇華されたこのハンド
ペイントとふんだんに使われた22金。
カップの内側は全面に金加工が施さ
れています。
これだけの金装飾を使いながらも誰もが目を惹きつけられるのは金ではなく、
みずみずしい手描きのフルーツです。
絵画的なバックも含め代々受け継がれたその絵付け技術は現在わずか3名の
マイスターによってのみ実践されています。
全アイテムにペインターのサインが記されます。
熟練ペインターの精緻な絵付け、金彩は7回塗り、磨き作業に半日。
数々の技術革新を率先してきたロイヤルウースターが約240年前に発表した逸品を
制作し続けていることはすばらしい偉業ではないでしょうか。
好き嫌いすら超越しています。