HEREND Wales
二重構造に透かし技法のとんでもない食器があります。
限りなく繊細なオープンワークのアンティークのカップ&ソーサーは見たことがありますが
なんとそれはほんとにオープンワークでしたからそのカップで直接紅茶をいただくことは
できません。
茶漉し状態の装飾品ですね。
ヘレンドのウェールズがすごいのは二重構造で飲み物もいただける点です。
カップもソーサーも空洞があるわけです。
どうやって洗うの?
とかは別世界の話です。
色使いと形状はシノワズリ。
お正月っぽいイメージです。
な~んか「千と千尋」思い出しちゃうのは
裏管理人だけでしょうか?
日本が公式初参加したウィーン博覧会の際に開催国のフランツ・ヨーゼフⅠが英国の
プリンス・オブ・ウェールズ(のちのエドワードⅦです)に贈ったことで
その名もWalesとなったそうです。
ウィーン博は1873年。
シノワズリの発表で一躍有名になったパリ博の直後が地元ウィーンでの博覧会だった
ことはヘレンドにとってたいへんなメリットだったと思います。
気合入ってたでしょうね~。
オーストリア=ハンガリー帝国を代表して
贈り物の任を賜ったわけですから。
外交関係にもおよぶ国家レベルの行事。
ヘレンドのウェールズはキャニスターが
有名で、こちらのカップやポット類はほん
とうに希少アイテムです。
びっくりするような作品。
いくらでもありますね。
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kp様、ミー様。
拍手コメントありがとうございます。
これからもお楽しみいただけますよう続けますのでどうぞよろしくお願いいたします。