シルバーオーバーレイ

アンティークが続いていますが、
今日はシルバーオーバーレイ技法のお話です。
これ。ジノリのアンティークです。アンティークジノリ シルバーオーバーレイ コーヒーカップ&ソーサー_03  洋食器の創美
こういうのをシルバーオーバーレイっていいますが「銀巻き」というとちょっと「通」っぽい。
1840年ごろに電気メッキ技法が開発されてチャレンジャーが磁器にも銀メッキしたんですね。
昔聞いたことがある裏管理人の微妙な記憶によれば、
①まず導電性の高い素材で絵柄を転写したり手描きしたりします。
②絵柄に電線をつないで電解液に浸けて銀メッキします。
なんですが。
わざわざこのアンティークを採り上げたのはその話を聞いたときに印象に残っていたことがあったのです。
それは。
「絵柄自体が電極になるので必ず絵柄が全部つながっていないといけない」
それを思い出してそういう目で見てみると。
アンティークジノリ シルバーオーバーレイ コーヒーカップ&ソーサー_04  洋食器の創美
ほら。カップの総柄パターンと脚の部分が強引につながっています。
向こう側もそうなっていました。デザイン上の必然性はありませんよね。
ソーサーもカップもぜんぶ途切れた箇所はないのでした。
アンティークジノリ シルバーオーバーレイ コーヒーカップ&ソーサー_01  洋食器の創美
ちょっとしたことですが知っていると面白い発見があるものです。

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