ウェッジウッドといえばティーカップのイメージでしょう?
今日はウェッジウッドのカップの「形」をご紹介しましょう。
どこの窯にも形のグループがあって品番や呼び名をつけています。
ウェッジウッドでは「シェイプ」と言われています。トラディショナルシェイプやデルフィシェイプ、ウィンザーシェイプにスパイラルシェイプ。
もちろんカップだけでなくティーポットやプレートなどみな異なる形をしています。ぜんぶご紹介するととんでもないことになりますので主要なカップの形をみてみましょう。
トラディショナルシェイプ
その名の通りウェッジウッドのなかでもっとも伝統的なシェイプのグループでアイテム数も最多。それでは早速トラディショナルシェイプのなかのカップの形と呼び名をみてみましょう。
ティーカップ&ソーサー(ピオニー)200cc。紅茶の国らしい優雅なフォルムの紅茶専用カップ。ヤケドしないようにハイハンドルにしたとか。香りと色を楽しめるようにひろがった形です。
ピオニーは中にも絵柄がデザインされます(例外あり)。
こんな感じです。裏管理人にはこの形がいちばんウェッジウッドのイメージです。少し前まではハイグレードレンジほど必ずこの形がメインになっていました。
紅茶専用のこだわり。
ティーカップ&ソーサー(リー)200cc。日本ではコーヒー・紅茶兼用カップ。脚のある美しいフォルム。
エッグスタンドを大きくしたようなシンプルでまとまりのある造形です。
ティーカップ&ソーサー(ビクトリア)200cc。日本代理店さんにはラインアップされていないフォルム。ティーですがたっぷりめのアメリカンコーヒーにGOOD。
ここまでがトラディショナルシェイプのティーカップです。ちなみにこの3種類のカップのソーサーはみんな共通です。
つぎはコーヒー。
コーヒーカップ&ソーサー(キャン)170cc。筒型のシンプルなカップですがハンドルが絶妙なバランスです。
コーヒーカップ&ソーサー(ボンド)100cc。キャンがそのまま小さくなったのがボンド。いわゆるデミタスです。
製造中止になったハイグレードなシリーズにはキャンがラインアップされていなかったのは「このウェッジウッドの名品では紅茶しか飲まないでほしい」というメッセージだったと思っています(ボンドは正式なディナーの食後だからOK)。
デルフィシェイプ
勉強不足でいつぐらいから作られたかわからないですが創業当初の20年前にはなかったはず。サムライが出たときが初めてだったような記憶です。
ティーカップ&ソーサー(デルフィ)200cc。微妙に上が広がっていますね。兼用OK。
コーヒーカップ&ソーサー(デルフィ)100cc。ティーを細身にして小さくした感じ。なかなかいい形です。デミタスですね。
デルフィのグループがややこしいのはトラディショナルと両方存在するパターンがあること。ワイルドストロベリーはピオニーもリーもデルフィのティーもあります。
ですので。
「ワイルドストロベリーのティーカップあります?」って困ります。
インペリアルシェイプ
ティーカップ&ソーサー(インペリアル)200cc。一見、デルフィのティーカップと間違いそうですがインペリアルは垂直。デルフィよりしっかりしているイメージです。ソーサーもカップを置く部分のくぼみがないのでフルーツソーサーに使えます。今では写真のハンティングシーンだけでしょうか。少し前まではクリオとコーヌコピアのアクセントがラインアップされていました。
長くなりましたがなんとなくお分かりですか?
ワイルドストロベリーのようにシェイプのグループを飛び越えてラインアップされているパターンがあるのでご注意。
ホワイトチャイナについてはそれぞれが独立したシェイプと考えてください。厳密にはウェッジウッドではトラディショナルシェイプのホワイトバージョンをホワイトチャイナといいますが。
ストロベリー&ヴァイン、コロシアム、ナイト&デイ、カントリーウェアなどはそのシリーズだけの形です。
ウェッジウッドのカップの共通していいところはハンドルがしっかりしていて実用的な点ですね。
指も余裕で入ります。
持ちやすいです。
まだいろりろお話したいことがありますがまたいずれご紹介します。