アウガルテン オールドウィンナーローズ
AUGARTEN Old Wiener Rose
裏管理人が洋食器に魅せられるきっかけになったのがアウガルテンでした。22年前。
とあるマダムがオーナーのショップ(バブルがまだ残っていて趣味が高じたお店がたくさんありました)で商談していたときになんともいえず品のいいデミタスでコーヒーが出てきて一目惚れ。
マダムも美しいかたでしたが印象に残ったのは見たこともなかったモカカップでした。
アウガルテンのマリアテレジアだったんですね。
ご存知マリーアントワネットのお母さん。
マリアテリジアの援助でアウガルテンの歴史が始まります。
ちょっと前置きが長くなりました。
みなさん、ヘレンドのウィーンのばらはよくご存じでしょう?
これこれ。人気品です。
では。
アウガルテンのウィンナーローズは?
これです。名品です。
「ウィーンのばらの真似ですね」とかいわれて可哀想。本家です。
アウガルテン イコール ハプスブルグ家純正御用達し窯。泣く子も黙ります。
でさらに。
アウガルテンのオールドウィンナーローズ。
これです。ヘレンドのウィーンのばらのオリジナル。ウィンナーローズの先代。元締めです。
オールドウィンナーローズ>ウィンナーローズ>ウィーンのばらっていう順番です。ヘレンドはアウガルテンの技術やパターンを継承して始まった窯ですからこういうことが起こります。
お伝えしたかったこともう一つ。
オールドウィンナーローズにだけあるものは?
お気づきですか。わざと大きな画像を連続しましたから。
そう。
メインの柄での蕾の有無です。
ハプスブルグ家。といえば「薔薇」です。
ハプスブルグ家では「薔薇の花」=愛情と「薔薇の蕾」=忠誠を尊び家を表す花として薔薇を用いました。
「忠誠心」を省略する意図があったのでしょうか?
ヴェルサイユの薔薇・・・。マリーアントワネットのことです。
というわけで、
裏管理人流真性ウィーンのばらはオールドウィンナーローズに止めを刺します。
おあとがよろしいようで。