マイセン スワンサービス
-Meissen Swan Service- decoNo.397185
いわく。
1700年代のヨーロッパ磁器食卓芸術の最高峰。
世界で初めてのサービスセット。
J.J.ケンドラーの傑作。
まさしく「おっしゃる通り」のマイセンのスワンサービスのご紹介です。
こちらは2004年50セット限定版のセットです。2セット扱いました。
マイセン初期の稀代の天才彫刻家ヨハン・ヨアヒム・ケンドラーによってデザインされたサービスセットです。1737年から1741年の4年がかりで2000ピース以上からなる世界初のサービスセットを完成させたそうです。
サービス。
もてなすことができるセット。それを同時に考案したところがすごいと思いませんか。ヨーロッパの食文化に合わせたアイテムのオリジナルといってもいいわけです。ポットやプレート・チューリンなど。
洋食器のルーツ。
いつも最初にそれをご説明します。
これはなんとマスタードポット。2004年限定50点。
オーダーした2点とも入荷前にご用命いただいた逸品です。
大きく見えますが容量450ccで小ぶり。なのでよけいにすてき。
「鳥はわたしダメ・・・。」 まあ、そうおっしゃらずに。
クリスチャンにとっては白鳥は純真・慈悲・聖母マリアの象徴です。風と水の象徴でもあります。
当時の財務大臣H.C.ブリュール伯爵の注文でケンドラーが責任者となって制作した2000ピース以上のオリジナルはエルミタージュ美術館とドレスデン陶磁器美術館にその一部が所蔵されています。
スワンといっても微妙にオリエンタルな点がユニークです。
「水」がテーマになっていて、魚・貝・かたつむりなど水辺の生き物が立体的に表現されています。
ティーカップのハンドル。
もうひとつ。裏管理人なりの初期マイセン解釈からのうんちく。
西洋で初めてベットガーが硬質磁器焼成に成功し、ヘロルトが絵の具と絵付けを開発し、ケンドラーが造形を考案し・・・。彼らがいなかったら今のマイセンはあり得ません。
意外なことにヘロルトとケンドラーはあまり仲が良くなかったといわれています。
力を合わせて。じゃなかったようです。
両雄並び立たず。天才同士。
ケンドラーは絵付師でもあったヘロルトが少しでも絵付けしにくい形を考えて発表したということです。
このスワンサービスはその最たるものと思います。描くスペースありません。
それをうけて必要最小限で最大の効果をだす絵付けをデザインするヘロルト。
結果オーライ。工夫が芸術性を高めます。実力者同士の切磋琢磨。
そういう目でもう一度ご覧ください。
常時現品在庫があるとは限りませんが、
品番が確定できればスワンサービスはほとんどのアイテムが発注可能です。
洋食器のオリジナルとして1客から。おすすめです。