府中名品展(3/12~3/16)予告編その3

第三弾はMoserからの出展です。
昨年150周年を迎えたチェコのガラス工房モーゼルのことは何度かご紹介済みです
2008年新年早々の研修旅行での工房見学の様子もチラッと。
実は150周年記念企画としてモーゼル社に制作してもらった洋食器の創美の
特別オーダー作品があります。
10点限定ですが
シリアルNoを入れないことと(限定)証明書を発行しないことが条件でした。
並行輸入業者のつらいところですがその関係は深く強く美しい。
そういう受注こそ伝統的職人気質のモーゼル工房の本来の姿なのかもしれません。
昔ながらのじっくり制作で少しづつ入荷しています。
moser ROHTRAUT 花器  洋食器の創美 Moser Vase-beaker
 Form and decoration:designed by
 G.Gollwitzer,1942,prod.no.647,
 ordered by Sohbi,2007,150th
 anniversary,limited edt.10,H15cm
 
 ’ordered by’以降は今つけました(笑)。
 最高にすてきでしょう?
 スペックにあるように1942年にデザイ
 ンされた逸品の10点限定復刻です。
ドイツ人デザイナーのゲルハルト・ゴルヴィッツァーによるモーゼルにしてはめずらしい
繊細でエレガントなフォルム。
エングレーブ(彫刻)パターンはドイツの詩人E.メーリケによる「美しきロートラウト」から
着想された狩猟の場面。
スイスの作曲家O.シェックによるメーリケ独語歌曲集にも採り上げられているその詩
を読めば恋心が伝わってきます。けっして血なまぐさい狩猟画ではないのです。
メルヘンの世界を想わせるパターンとそれにマッチしたフォルム。絶妙。
詩で繰り返される「黙ってろって、この心!」のフレーズは抑えきれない喜びの表現と
解釈されているそうです。
府中店名品展でご覧いただければ「黙ってろってこの心!」です。

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