マイセンのブルーオニオン(デコレーションNo800101)Zwiebelmuster
裏管理人の私もよく使っているマイセンのブルーオニオンは洋食器の基本っていうイメージがあります。
世界で50社以上が作っているといわれるブルーオニオンを最初に発表したのはもちろんマイセンです(1739年)。
パターンのオリジナルは伊万里や中国にまでさかのぼりますが洋食器としてのブルーオニオンはいまやそのルーツともいえます。
大事なことはマイセンのブルーオニオンだけが手描き下絵付けだという点です。
下絵付けについてはまた別に詳しくご説明しますが、素焼きの時点で絵付けして釉薬(うわぐすり)をかけて本焼成してあります。
修正ができない下絵付けの技術はもとより1400℃以上で焼かれても色飛びしない絵の具を開発していたことがすごいところなんです。
要するに
使っても使っても古びない。
コバルトが落ちることも絶対にありません。
コバルト単彩ですから飽きもこないし、和洋中合わせやすい。
実用性に優れているっていうところが好きです。
700以上のアイテムがあるのも揃える楽しみと集める喜びが尽きません。代々で使い込むという洋食器の伝統を崩さない姿勢がまた魅力です。
これはコーヒーカップ&ソーサーですが紅茶と兼用で使ってもOKです。
ソーサーにはカップを受けるくぼみがないので下の写真のように単独で小皿として活躍します。
猫舌の王様がソーサーに移して飲んだのを皆が真似たのが始まりという有名なエピソード(ほんとかどうかは別)があって当時はカップの容量分を受けとめられる容量がソーサーに必要だったとのことです。
たしかに古い窯のものほどくぼみのないソーサーが多いですね。
使えます。
ザクロがタマネギになって、桃・エゾ菊・竹・シャクヤクなどそれぞれに永遠・豊穣・名声などの寓意が込められているそうですが諸説紛々。
「あとづけ」のような気がします。
それより「寿」っていう漢字が隠されているというのはいかが?
私は絶対にそうだと思っています。
実物で見るともっとそう見えますよ。
そう。見込みの左上の蔓の部分です。
最後に。
磁器質の良さこそマイセンの良さです。
滑らかで硬く、つややかできめ細かい最高の硬質磁器だからこそシンプルなブルーオニオンが名品として通用するといってもいいのではないでしょうか。
使っても使っても茶渋のようなシミが付かないこともマイセン磁器の美点です。
あと数年でマイセンは開窯300周年を迎えます。
洋食器のルーツを1客から、いかがでしょうか?
ブルーオニオンの色々はこちら。
SECRET: 0
PASS: 74be16979710d4c4e7c6647856088456
初めて、このブログにやってきましたが、面白すぎます。全部読むのも遠からずな気がします(^^) 書かれている方に、本当にお会いしたい気分です。さて、このオニオンの寿 どこですか?まったく気づかないのです(T.T) 良かったら教えて下さいませんか?
SECRET: 0
PASS: 65b2d82d859fa9f510c101899fd12fca
ご訪問ありがとうございます。
左上の蔓の部分が「寿」のくずし字と言われています。描き手にもよりますがたしかにそのように見えませんか。