そっくりさん

ロイヤルコペンハーゲンのヘンリエッテとフィステンベルグのグレッグ
瓜二つの製品てけっこうあります。
ヨーロッパの磁器製品も例外ではありません。
マイセンの麦わら菊とロイヤルコペンハーゲンのブルーフルーテッドや50の窯が作っているといわれるマイセンオリジナルのブルーオニオンのこともご紹介済みです。
「小花散らし」でもありましたね。
今日の一例は。
ロイヤルコペンハーゲンの名品ヘンリエッテのそっくりさん。
こちらがロイヤルコペンハーゲンのヘンリエッテ。
ロイヤルコペンハーゲン ヘンリエッテ_00  洋食器の創美製造中止です。
この写真はアンティーク。
カップが12面取りになったアンギュラというシェイプ(以前ブルーフラワープレインも作られていました)を活かしきったデザインです。
このシェイプを完成させたのもアーノルド・クロウ。
もちろん金彩も含めてすべて手描きです。
フローラダニカで手一杯になってしまったのか10年以上前に廃番となりました。
で。こちらはドイツのフィステンベルグのグレッグ。
フィステンベルグ グレッグ_00  洋食器の創美現役です。
花模様のパターンが異なりますが形までそっくりでしょう。手描きではありません。
どういういきさつかは不明です。
いずれにしても「偽者」というのは間違い。意匠登録して云々の時代ではありませんでした。
いかな名窯でも経営が苦しいときは必ずあります。
パターンを譲ることもあったでしょう。
それにしても本家(のはず)が製造中止になって分家(のはず)が生き残っている点がなんとも皮肉な関係だと思いませんか。

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